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用語解説集

記事ID:0004486 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

露頭掘り(ろとうぼり)

地表に出ている金銀鉱脈を掘り取る採掘方法。戦国時代から江戸時代の初めにかけてさかんに使われました。「露天掘り」とも呼ばれます。

相川の「道遊の割戸(どうゆうのわれと)」は、露天掘りの結果、山がまっぷたつに割れてしまった奇観です。

坑道掘り(こうどうぼり)

地表に出ている鉱脈を掘る方法である「露頭掘り」に対して、「坑道掘り」は、地中の鉱脈をめざして坑道(トンネル)を掘っていく採掘技術。佐渡へは16世紀に伊豆や石見(島根県)から導入されました。鉱脈と尾根の走行が一致し、硬い岩盤部分が多い相川金銀山に適した技術でした。

高度な測量技術が必要であると同時に、落盤を防ぐための「山留め」や、大量に湧出する地下水の排水も不可欠でした。

間歩(まぶ)

坑道のこと。

大工(だいく)

鉱石を採掘する人。(いまでいう大工は、「番匠」または「家大工」と呼びました)

山師(やまし)

鉱山経営者のこと。山仕、山主とも言われました。新しい鉱山の発見し、開発するのが仕事であり、17世紀(江戸時代初期)には、40人以上の山師が佐渡にいたといわれています。金銀山開発によって莫大な財を手にし、寺などを建てた人もいました。

もともと1山(または1坑道)の独立した経営者でしたが、18世紀なかばには奉行所から扶持が与えられるようになり、奉行所の役人と変わらない存在となりました。

灰吹法(はいふきほう)

以下のような工程による、製錬方法の一種。

  1. 細かく砕いた鉱石から金銀分(不純物が含まれる)を回収し、鉛とともに炭火で溶かして、金銀と鉛の合金を作る。
  2. その合金を灰を敷いた鍋の中で熱すると、最初に鉛が溶けて灰にしみ込み、金銀だけが残る。