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相川金銀山(あいかわ きんぎんざん)

北沢浮遊選鉱場 相川金銀山は、佐渡島の西部やや北寄りに位置しています

相川金銀山は、1601年(慶長6年)、鶴子銀山の山師によって発見されたと伝えられています。その後1989年(平成元年)までの長きにわたって採掘が続けられました。坑道の総延長は約400キロメートル、最深部は海面下530メートル、採掘された鉱石は約1,500万トン。名実ともに日本最大の金銀山であり、国内外に大きな影響を及ぼしました。

「黄金の国ジパング」を象徴する最大の金銀山

政権を支えた鉱山

江戸幕府を開いた徳川家康は、佐渡を直轄地(天領)に組み込みました。もともと金銀を産出するこの島は、上杉氏や豊臣氏といった為政者から重要視されてきました。家康はその支配力をさらに強化するために、直轄地としたのです。

直轄地となった佐渡には、家康の側近である大久保長安が送り込まれました。代官(のちの佐渡奉行)として着任した長安は、次のような、めざましい功績を挙げることになります。

  • 鉱山へ至る幹線道路の開削
  • 計画的なまちづくり(米屋町・味噌屋町・八百屋町・炭屋町・材木町など、取り扱う商品によって分けられた町割)
  • 全国各地から生活物資などを搬入したり金銀を江戸へ搬送するための港湾整備(大間・小木・赤泊港など)
  • 相川と各港を結ぶ街道の整備

大久保長安の後を継いだ歴代の佐渡奉行たちも、山師への資金貸付け、労働者への米の払下げ、奉行所の組織改革など、金銀山経営のためさまざまな施策を実行に移しました。

道遊の割戸「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」。人々が争って鉱石を掘り取った結果、山がまっ二つに割れてしまいました。日本最大の露頭掘りの跡であり、相川金銀山を象徴する奇観です。

道遊坑無数に掘られた坑道のひとつ。一般公開されています。

道遊の割戸(下部)「道遊の割戸」の下部。割れた山の根元にあたります。

相川の町(遠景)金銀山の麓に広がる相川の街。ゴールドラッシュによって僻地の寒村が日本有数の大都市に変身しました。最盛期の人口は約5万人ともいわれています。

京町通り金銀山と奉行所(陣屋)を結ぶメインストリート(京町〜大工町)。江戸時代としては珍しい3階建ての家もあったほどにぎわっていました。

近代化への道

休むことなく富を生み出し続けた相川金銀山は、江戸幕府の財政安定に大きく貢献しました。国内で金銀が自給できたことは、近世〜近代の東アジアにおいて日本が長期間の鎖国体制を維持できた要因のひとつだったといえます。

明治時代に入っても相川金銀山の開発は続き、海外からの技術導入も進みました。なかには11年間も佐渡に滞在して鉱山開発に貢献した外国人技術者もいます。佐渡で独自に開発・改良された技術も多く、生み出された大量の金銀は日本の近代化の原動力となりました。

大立竪坑「大立竪坑(おおだてたてこう)」は日本初の西洋式竪坑です。完成当時、垂直に掘られた深さ165メートルの坑道を横切るように、49.5メートルごとに水平坑道が掘られています。この竪坑によって採掘量が月産3万トンと劇的に増加しました。

間ノ山地区 搗鉱場跡間ノ山(あいのやま)地区の搗鉱場(とうこうば)跡。1891年に完成したこの施設は、当時の日本における最も整備された製錬所であり、国内の製錬の模範となっていました。

高任地区 工場群高任地区の貯鉱舎。2,500トンの鉱石を貯蔵でき、必要に応じて北沢の選鉱場へ鉱石が運ばれました。

1869年(明治2年)、相川金銀山が官営佐渡鉱山となると、鉱山の管理は民部、工部、農商務、大蔵省を経て宮内省御料局へ編入されました。その後1896年(明治29年)に民間の三菱合資会社へ払い下げられ、1989年(平成元年)まで採掘が続けられました。

国重要文化的景観

「国重要文化的景観」とは、2005年4月の文化財保護法の改正によって生まれた新しい考え方の文化財です。都道府県または市町村の申出に基づき、景観計画区域や景観地区が指定されている地域のなかから文部科学大臣が「国重要文化的景観」を選定します。その地域の特色や暮らしを理解するために欠くことのできないものを、生態系を含めて保護する取組みを支援する仕組みです。

佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観

金銀山は人を魅了し、海と山の狭間の相川という地に多くの人々を呼び寄せました。鉱山に関わる人が集住した町や物資の流通で栄えた商いの町、さらには町場に食料を供給した周辺の農漁村部、これらが一体となって鉱山町を形成したのが相川です。

2015年、この相川の景観が「佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観」として国重要文化的景観に選定されました。

詳しくは下記リンク先をご覧ください。


佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観

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