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構成資産

記事ID:0004520 更新日:2023年3月31日更新 印刷ページ表示

構成資産の位置図

新潟市の沖合に浮かぶ外周およそ280キロメートルの佐渡島。この島には、確認されているだけで約30もの鉱山が分布しています。そのなかの西三川砂金山・新穂銀山・鶴子銀山・相川金銀山の4つが主な鉱山です。
12世紀以降、順次開発されてきたこれら4つの鉱山は、時代とともに移り変わってきた鉱山技術の変遷を知ることのできる重要な遺跡です。

金の産出量合計の推移(推定)銀の産出量合計の推移(推定)

西三川(にしみかわ)砂金山

人類にとって、最古の金の入手方法は、砂金の採取でした。佐渡でこの舞台となったのが、西三川砂金山だと考えられています。

西三川砂金山は1872年に閉山されましたが、かつて砂金を採取していた人々は、生活の手段を農業に変えて、いまもこの地に住み続けています。江戸時代の絵図と変わらない地形、往時を偲ぶ水路跡や役所跡なども、良好に保存されています。

西三川砂金山 位置

西三川砂金山を詳しく見る

虎丸山
集落の背後にそびえる虎丸山。砂金を採取するために山肌を掘り崩した跡。

鶴子(つるし)銀山 *相川鶴子金銀山

海上の舟から陸を見ると、山が輝いていた…。その発見伝説は、石見銀山(島根県)のものと似ており、当時の石見と佐渡の深い交流を示唆しています。

山中に残されたおびただしい数の「露頭掘り」の痕跡。そして、眼下の港に整備された街並み。ここで蓄積された鉱山技術と経営の方法は、のちの相川金銀山の開発へと引き継がれていきました。

鶴子銀山 位置

鶴子銀山を詳しく見る。

間歩(坑道)
大滝間歩(坑道)。「露頭掘り」の痕跡とあわせて、600か所を超える採掘跡が確認されています。

相川(あいかわ)金銀山 *相川鶴子金銀山

坑道の総延長は約400キロメートル、最深部は海面下530メートル、採掘された鉱石は約1,500万トン。名実ともに日本最大の金銀山であり、国内の他の鉱山に大きな影響を及ぼしました。

坑道跡や製錬施設跡、山中の集落跡、港の遺構など、数多くの遺産が現存しています。

相川金銀山 位置

相川金銀山を詳しく見る。

道遊の割戸
相川金銀山の象徴となっている「道遊の割戸」。