自然環境と一体となって形成する歴史的・文化的遺産、特に建造物や史跡、民俗文化財などは、地域の誇りとして大切に保存、継承してきた貴重な財産です。
佐渡島は、豊かな自然とともに育まれてきた固有の歴史的・文化的遺産に恵まれ、これらの核になるものは、文化財保護制度などにより保護が図られています。
特に佐渡島には金銀山に関連する遺跡・建造物などが広く分布し、人類が獲得したすべての鉱山技術の変遷を目の当りにできる島として、世界的にも稀有な存在といえます。
江戸時代初期には、世界の産金量の実に5%にあたる年間約400kgの金を産出し、各地から山師や金堀大工などが佐渡に集まり、17世紀前半の最盛期には相川の人口は5万人に達したといわれています。
島外からの人々の流入により、さまざまの宗教、芸能、風俗などが持込まれ、在来の文化と交流して多様性のある独自の文化が佐渡で花開きました。
33棟が現存する能舞台と能楽、神事芸能、鬼太鼓などの民俗芸能は、鉱山に由来するものです。
佐渡市では、「金と銀の島、佐渡:鉱山とその文化」をコンセプトに、世界遺産登録を目指しています。
写真、左から
- 千石船「白山丸」(佐渡國小木民俗博物館)
- 新潟県有形民俗文化財「大膳神社能舞台」
- 鬼太鼓
- 重要伝統的建造物群保存地区「宿根木」
- 佐渡おけさ
相川金銀山道遊の割戸と近代鉱業遺産
(明治8年に開削された、日本最初の洋式立坑「大立竪坑」、東洋一の規模を誇った「火力発電所跡」、「浮遊選鉱場跡」)