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佐渡市指定 有形文化財:八幡若宮神社能舞台

記事ID:0004947 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

八幡若宮神社能舞台(はちまんわかみやじんじゃのうぶたい)

八幡若宮神社能舞台の画像

指定種別(員数) 建造物(1棟)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市下長木
所有者または管理者 八幡若宮神社

国道350号線に接続する佐和田地区下長木の道路沿いにある八幡若宮神社境内、社殿南東に建立っている。舞台の建立年代は不明であるものの、文久3年(1863)の本間家文書「佐渡定能場届」に同神社の記録が残ることから、幕末から明治初年頃にはすでに舞台は存在していたものと思われる。

この建物は東西に長い長方形をなしており、舞台は神前の北西側にある3間四方(約5.5メートル)の本舞台と東側にある桁行3間(約5.5メートル)、梁間1.5間(約2.7メートル)の後座からなり、屋根は寄棟造、瓦葺、床の高さは87.5cmである。また、舞台の南側には桁行2.5間(約4.5メートル)、梁間1間(約1.8メートル)の地謡座があり、天井は全体に張ってあり、鐘穴も備えている。

この能舞台は当時の建築様式と舞台構造を伝えるものであり、佐渡の能学史を研究する上で貴重である。なお、この舞台では昭和初期まで4月3日の祭礼に定例能が行われていたが、現在は中止している。