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指定種別(員数) | 絵画(1双) |
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指定年月日 | 平成5年3月30日 |
所在地 | 佐渡市両津湊 |
所有者または管理者 | 妙法寺 |
金地に金雲を併せ用い、その間に京都の洛中・洛外で繰り広げられる祭礼、遊楽、生業などの様子を描いた極彩色の六曲屏風である。雲形をはじめ、五弁桜花や亀甲のなかに四弁の花といった類の文様を、置上文として施す豪華で華やかな金雲に、工芸意匠的な趣向が強く示されている。
この屏風は、両津夷の廻船問屋本間儀左衛門が京都で買い求め、菩提寺の妙法寺に寄贈したものと伝えられ、図中の諸風物や構図、技法などから、制作年代は江戸時代前期、狩野派とは別の大和絵系に属する作品とみられている。