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新潟県指定 有形文化財:三十六歌仙絵扁額

記事ID:0004972 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 有形文化財

三十六歌仙絵扁額(さんじゅうろっかせんえへんがく)

三十六歌仙絵扁額の画像
伊勢絵

指定種別(員数) 絵画(35面)
指定年月日 平成6年3月29日
所在地 佐渡市八幡
所有者または管理者 松前神社、佐渡博物館管理

畑野地区松ヶ崎の松前(まつさき)神社に伝わる扁額で、縦約45cm、横約32cmのヒノキ板、下地には金箔が貼られ、その上に平安時代の歌人藤原公任が選んだ三十六歌仙と和歌が色鮮やかに描かれている。

扁額の裏書きには奉納者や制作年代は記されていないものの、図中の草花などの下絵と和歌の書体が本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵の作品に近いことから、慶長年間(1598〜1615)に両名の流れを汲む人物が描いたと考えられている。

松前神社は創立年未詳、元は春日大明神と称したが、その後松前神社に改称したといい、文永6年(1269)には本間山城守が社殿を建立している。また、慶長14年(1609)には、佐渡金銀山の開発で功績のあった佐渡代官大久保長安が本殿と拝殿を再建していることから、本扁額の奉納にも大久保長安が何らかの関わりをもっていたのではないかとの推測もなされている。