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国指定 重要文化財:木造聖観音立像

記事ID:0004985 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

国指定 重要文化財

木造聖観音立像(もくぞうしょうかんのんりゅうぞう)

木造聖観音立像の画像

指定種別(員数) 彫刻(1躯)
指定年月日 昭和25年8月29日
所在地 佐渡市泉
所有者または管理者 本光寺

本光寺は、正和3年(1314)に大和房日性が開基し、日興上人に帰依した泉本間氏の寺として成立した。この仏像は、順徳上皇が「黒木御所」(市指定史跡)に安置し礼拝された4霊像の内の1体と伝えられ、上皇崩御後はそのお傍に仕えていた日性が他の御遺品とともに守護し、戦国期の兵乱の際は当寺がこの像を守護して転住したといわれている。

当仏像は像高1メートル、檜材寄木造で、全体に彩色が施された跡が残っている。頭部は宝髻(ほうけい)で天冠台を有し、額に白豪(びゃくごう)が嵌め込まれ、左右の手には宝珠と蓮華が握られている。また、光背はなく、七重の台座の蓮弁には彩色が施されている。平安時代後期の作品と推定されているが、彫像技法には前代の一木造の名残がみられる。