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新潟県指定 有形文化財:木造阿弥陀如来立像

記事ID:0004989 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 有形文化財

木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)

木造阿弥陀如来立像の画像

指定種別(員数) 彫刻(1躯)
指定年月日 昭和27年12月10日
所在地 佐渡市四日町
所有者または管理者 大願寺

像高90cm、ヒノキ材寄木造の仏像である。表面には漆箔が施され、玉眼がはめ込まれている。顔の表情は厳かで、体には力強さがある。制作年代は鎌倉時代中期と推定されている。

大願寺は貞和元年(1345)の創建と伝わる時宗の寺院である。中世以来佐渡における時宗布教の中心とされ、各地から多くの納骨があった時代には「佐渡高野」と称されたが、天正17年(1573)に越後の上杉景勝が佐渡を攻めた際の争乱により、当時60坊あった伽藍はことごとく焼失したという。その後、同寺の記録は一旦途絶えるが、慶長14年(1609)に佐渡代官大久保長安により本坊が再建されている。仏像は昭和28年(1953)に解体修理が行われている。