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佐渡市指定 有形文化財:木食行道作大黒天像

記事ID:0005006 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

木食行道作大黒天像(もくじきぎょうどうさくだいこくてんぞう)

木食行道作大黒天像の画像

指定種別(員数) 彫刻(1躰)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市八幡
所有者または管理者 個人蔵、佐渡博物館管理

この仏像は像高94cm、幅38cm、木地のままのカヤ材一木造で、作者は江戸時代後期の真言僧木食行道上人であることが確認されている。

この仏像は顔に微笑をたたえ、俵・瓢箪・宝珠・鼠を配した、像の背面には、「天下和順 日月清明 七難即滅‥・・‥七福即来 日本回国 木食(花押)天明二年(1782)寅ノ六月子日」との墨書があり、木食行道の作品であることを裏付けている。

また、この仏像は元々、金北山山頂の金北山神社が所有していたとされるもので、佐渡奉行泉本正助の時代、文政5年(1822)〜天保3年(1832)に行われた社殿修復の際に発見され、佐渡奉行所(国記念物)に移された。その後、紆余曲折を経て広間役の山中喜寛が預かることになり、代々受け継がれたという。

この仏像は佐渡における木食信仰の一面を伝えるとともに、金北山への木食行道の祈願を示す史料として重要である。