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佐渡市指定 有形文化財:大野日吉神社文明六年鰐口

記事ID:0005040 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

大野日吉神社文明六年鰐口(おおのひよしじんじゃぶんめいろくねんわにぐち)

大野日吉神社文明六年鰐口の画像

指定種別(員数) 工芸品(1)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市新穂瓜生屋
所有者または管理者 大野日吉神社、佐渡市教育委員会、新穂歴史民俗資料館管理

この鰐口は鼓面径18cm、肩幅4.5cm、鼓厚7cmで、橦座(鼓面中央)には蓮華の陽刻があり、12枚の花弁に9個の蓮子(れんし=蓮の実)があしらわれている。

また、鰐口の銘には「敬白足守庄□□□常住鰐口也 文明六年(1474)甲午十一月八日 願主信家」とあるが、「足守庄」とは備中国賀夜郡足守郷を荘園化したもので、現在の岡山県岡山市を中心とした地域である。「願主信家」については不明であるが、足守の近くに阿曽という鋳物師の集落があり、そこで鰐口が製作された可能性が指摘されている。

この鰐口は、新穂大野の日吉神社の拝殿修理の際に屋根裏から発見されたものであるが、元々は足守庄から大野にかつてあった神宮寺(別当時)にもたらされたものと考えられており、工芸品としての価値に加え、新穂大野の神社史を伝える資料としても貴重である。