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指定種別(員数) | 考古資料(1) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市八幡(佐渡博物館) |
所有者または管理者 | 佐渡市 |
この瓦は、昭和48年(1973)に真野地区国分寺の佐渡国分寺跡(国記念物)で整備事業が実施された際、旧金堂回廊付近より検出された。
この瓦は縦約16cm、横約14.5cm、小口での厚さ約1.5cmの丸瓦の破片で、形状が軒丸瓦で、焼成の良好な青灰色を呈し、上部及び下部の一部は欠失しているものの、中央部の表面に人物の戯画とその左側に文字が彫刻されている。
彫刻の人物は頭部の後方一部と腰部以下を欠失しているが、残存部からは律令官人が頭部に頭巾をかぶり、頭の後に2条の撲頭後脚を垂らしていることがわかり、上半身の衣服の領は詰襟形式の盤領(あげくび)、袖は筒袖の袍であることがわかる。下部を欠失しているため袍の裾や袴の形状などは不明であるが、全体として律令時代の官人の戯画をよく残しており、歴史資料として貴重である。