ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

佐渡市指定 無形文化財:孤蓬遠州流生花

記事ID:0005117 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 無形文化財

孤蓬遠州流生花(こほうえんしゅうりゅうせいか)

孤蓬遠州流生花の画像

指定種別 工芸技術
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市羽茂大橋
保持団体 孤蓬遠州流生花保存会

延享・文化年間(1744〜1810)に創始された江戸の遠州流をそのまま受け継ぎ、羽茂地区で継承されている生花の流派である。

佐渡の孤逢遠州流は、江戸の旭松斎宗有一瀬井より伝授された小木地区小比叡出身の万松斎友一和が、天保年間(1830〜1844)に佐渡に持ち帰ったものと伝えられ、その後一和の門人である鶴松斎重一水とその孫の千松斎宗林一枝によって羽茂本郷を中心に佐渡南部で広められ、明治中期に最盛期を迎えたといわれている。その後、各地区に流派が分立したことで統制を欠いて一時衰退するが、太平洋戦争後、孤逢遠州流に関心をもつ人々によって再興され、継承されて今日に至っている。

歴史的に伝来の明らかな生花の流派であり、その作風も古風で素朴、謙虚であり、しかも華美にならず、身近な花材で形成できる伝統美芸として貴重である。