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指定種別(員数) | 有形民俗文化財(542点) |
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指定年月日 | 昭和51年8月23日 |
所在地 | 佐渡市相川坂下町 |
所有者または管理者 | 佐渡市、相川郷土博物館管理 |
大佐渡北海岸地域で使用されていた紡織用具を中心に、製品や資料など長年にわたる紡織習俗の資料である。
大佐渡北海岸一帯は冬の季節風や潮風が強く、麻や木綿の栽培に適さない厳しい環境であるが、シナ・フジ・ヤマソなどの繊維材料が豊富なことから、それらの繊維を利用して衣服を作るという生活が長く続いていた。江戸時代中期以降、廻船により西日本から繰綿や古木綿が持ち込まれると、やがて肌ざわりが良くて暖かさのある木綿布が衣料の中心を占めるようになり、従来のフジ・シナ・ヤマソをタテ糸に、古木綿を細く裂いてヨコ糸にして織る「裂織り(さきおり)」が始まったと伝えられている。
地域の紡織習俗の様相だけでなく、衣料生活の推移を知る上で貴重である。
紡織用具(274点)、製品(254点)、紡織に伴うその他の資料(14点)
総計542点