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新潟県指定 有形民俗文化財:佐渡羽黒神社能舞台

記事ID:0005128 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 有形民俗文化財

佐渡羽黒神社能舞台(さどはぐろじんじゃのうぶたい)

佐渡(さど)羽黒(はぐろ)神社(じんじゃ)能舞台(のうぶたい)の画像

指定種別(員数) 有形民俗文化財(1棟)
指定年月日 平成9年3月28日
所在地 佐渡市安養寺
所有者または管理者 羽黒神社

杉林を背景にして開けた境内に建つ能舞台で、社殿に至る石段の手前、参道に正面を向けて配置されている。建物は江戸末期の建築で、以前は社殿と向き合う形で参道上にあったが、明治42年(1909)に現在地へ移築され、橋掛りと社務所兼楽屋が増築された。

本舞台は間口4.5メートル、奥行3.6メートル、寄棟造茅葺で、舞台寸法・開口高とも佐渡で最も小さく、床板はすべて横張りで、中央部分で左右に張り分けられている。天井は、後座まで一体に小屋組をみせているが、鏡板の位置で水引(虹梁)が架けられ、すぐ上の梁までが板壁となって裏楽屋と舞台空間を分節している。

常設の間と炉のある舞台裏楽屋があり、橋掛りは同じ床高の裏通路が付属した複合形式で、柱を設けず、3間の軒桁で橋掛り前面を開放し、背面は板壁である。橋掛り勾欄は地覆付で鏡の間から1間ほど出たところから始まり、この部分が幕口となり鏡の間となっている。鏡板はなく、橋掛りと裏通路にも仕切りがないが、鏡板部分に敷居があり、戸を建て込んだと考えられている。

過去の演能記録等は不詳であるが、板戸に文化年間(1804〜1817)の墨書が見える。神事能は一時途切れていたが、近年再開され、現在も毎年8月最後の土曜日に定例能(薪能)が行われている。