ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > くらしの情報 > 生涯学習・文化・スポーツ > 文化財 > 佐渡の文化財 > 文化財一覧 > 区分別リスト > 新潟県指定 有形民俗文化財:佐渡牛尾神社能舞台

本文

新潟県指定 有形民俗文化財:佐渡牛尾神社能舞台

記事ID:0005129 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 有形民俗文化財

佐渡牛尾神社能舞台(さどうしおじんじゃのうぶたい)

佐渡牛尾神社能舞台の画像

指定種別(員数) 有形民俗文化財(1棟)
指定年月日 平成9年3月28日
所在地 佐渡市新穂潟上
所有者または管理者 牛尾神社

加茂湖南岸に突き出た丘陵地上に建つ能舞台で、社殿に向かって左側に、参道に正面を向けて配置されている。現在の能舞台は、吾潟の本間家能舞台(県指定)を手本にして明治33年(1900)に再建されたものといわれ、本舞台は間口5.5メートル、奥行5.45メートルで、正面入母屋造、背面寄棟造、桟瓦葺である。

建物の床板は、本舞台・後座ともに縦張りであるが、後座のところで張り分けがあり、天井は棹縁天井に鐘穴がある。後座部分は一段低く、鏡板に向けて下り勾配の棹縁天井となっており、鏡板には松と竹の絵が描かれている。舞台の四方にめぐらした水引(虹梁)には若葉が彫られ、木鼻のついた三ツ斗組とともに装飾的な細部意匠がみられ、常設の地謡座には擬宝珠勾欄が両側に付いている。また、鏡の間と橋掛りも常設し、橋掛りには同じ床高の裏通路も付属している。

文久3年(1863)の「文久三年社人届定能場」に記載が見られるなど演能も盛んで、現在も毎年6月12日の牛尾神社祭礼前日に島内の演者が集まり、薪能が行われている。佐渡の能舞台では床高・開口高・橋掛りの長さとも最大規模であり、全体の構えも堂々とした佐渡を代表する能舞台の1つである。