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指定種別(員数) | 有形民俗文化財(1点) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市相川坂下町 |
所有者または管理者 | 塩竃神社、相川郷土博物館管理 |
この絵馬は相川地区相川江戸沢町の塩竃神社に奉納されたもので、縦横とも97.5cmの杉寄板で、中央に囃子方、その周囲に仮装した踊り手が輪形に踊る構図が取られ、盆踊りに興じる人々が精巧な筆致と彩色で描かれている。
また、裏書には「上法輪寺文政四辛巳年(1821)八朔前田郡次上」とあり、奉納者と年代が確認できるほか、表面には絵師の「藤原蘭英作」の銘と押印も残されている。
相川町の盆踊りの起源は定かではないが、『異本佐渡年代記』に、「今年御広間に踊りあり、町々より金銀の厳物指上げ、昔尽し、別し而山師、買石より金鍔を大竹の枝に結付け、御門の前に立つる」とあることから、寛永18年(1641)頃にはすでに成立していたものと考えられる。
この絵馬は往時の相川の盆踊りの風俗を知り得るだけでなく、日本の芸能、ことに風流の研究上極めて貴重な資料であり、加えて美術的価値の高い優れたものである。