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佐渡市指定 民俗文化財:級織り用具と製品

記事ID:0005140 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 民俗文化財

級織り用具と製品(しなおりようぐとせいひん)

級織り用具と製品の画像

指定種別(員数) 有形民俗文化財(120点)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市相川坂下町
所有者または管理者 佐渡市教育委員会、相川技能伝承展示館管理

「級織り」とは、シナノキの樹皮繊維を加工した伝統的な織物のことで、その歴史は「裂織り」より古い。万葉集の時代(8世紀前後)には西日本では麻布が一般衣料であったが、東日本では草木の皮の繊維を利用した織物が着用され、これが級織りの起源になったと考えられている。

佐渡では古くから、フジヅルやシナノキの樹皮繊維、ヤマソなどの草皮を利用した衣料を日常生活で使用していた。佐渡のように古い衣料と紡織の技術が現存していることは全国的に珍しいが、これは今日までの生活が自給性の強いものであったことや年間を通じての生活体系の中で無理なく機織りの時間が設けられていたこと、また仕事着を作るための材料として樹皮繊維が長らく伝承されていたためと思われる。

級織り用具(ネマリバタ)とその付属品(繊維、織物)

ネマリバタ、オサ、ヒ、カセ、枠、糸車、オボケ、シナ皮、シナヘソ、オガセ、シナ布、シナノ、カヤ、テゴ、ツヅレ