ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

新潟県指定 無形民俗文化財:新穂の山王祭

記事ID:0005155 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 無形民俗文化財

新穂の山王祭(にいぼのさんのうまつり)

新穂の山王祭の画像

指定種別 風俗慣習
指定年月日 平成28年3月25日
所在地 佐渡市新穂地区
所有者または管理者 宗教法人日吉神社

佐渡市新穂地区の山王祭は、上新穂・下新穂・新穂北方・新穂・馬場・三協の6集落が執り行い、山王七社の各神輿が新穂日吉神社の本社に参集する祭礼である。

新穂日吉神社の本社は、嘉禄2年(1226)の創設と伝えられる上新穂の日吉神社で、山王七社の第一(大宮権現)と第二(二宮権現)の相殿として建てられた。明治期以前は山王権現と称し、祭礼の成立時期は不詳であるものの、上新穂の計良七郎左衛門文書や史書『佐渡志』の大宮権現(日吉神社)の記述内容から、天文〜天正(1532〜1592)頃までに流鏑馬や神輿渡御がすでに行われていたことがわかる。

新穂日吉神社は、滋賀県大津市坂本にある山王総本宮の日吉大社のうつしであると語り継がれており、山王七社や儀式の共通点から両社の関係を知ることができ、神社本殿で行われる僧侶の読経などからは、明治初期以前、神仏習合の頃に別当寺が神社の維持管理に深く関わっていた名残を色濃く残していて貴重である。

周辺集落からの神輿の集結、鬼太鼓の門付け、流鏑馬の奉納など、古式の祭礼が随所に見られる点でも学術的価値が高い。