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佐渡市指定 記念物:中山一里塚

記事ID:0005209 更新日:2022年1月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 記念物

中山一里塚(なかやまいちりづか)

中山一里塚

指定種別(員数) 史跡(1対)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市沢根
所有者または管理者 個人蔵、中山集落

佐和田地区沢根の中山にあるこの塚は、相川と小木を結ぶ9里8町(約36km)の小木道中にあって東西で対をなしている。西側の塚は高さ約1.5メートル、直径約4メートルでほぼ原形を保ち、東側の塚は上部が雑木などの薮に埋もれ、目印に松や植木が植えられたとされる築造当時の原形は崩れている。

『佐渡年代記』によると、佐渡奉行所は承応2年(1652)に相川地区の相川羽田町札ノ辻を起点として、小木道中と赤泊道中の各所に一里塚を築かせている。この内、小木道中には中山・窪田・辰巳(佐和田地区)、渋手・中立・西三川(真野地区)、小泊・西方(羽茂地区)、小木の9ヵ所に一里塚があったとされる。

佐渡から江戸へ送られる金銀の輸送にも使われた近世の幹線道路である旧相川街道の面影を残す史跡として重要である。

東側の塚の傍には現在六地蔵を祀る小祠があり、地元の住民により花と団子が供えられ、時には念仏が唱えられるという。