佐渡の文化財

国指定 記念物
トキとき

指定種別特別天然記念物
指定年月日昭和17年10月14日
所在地佐渡市新穂、両津、他
所有者または管理者新潟県

佐渡トキ保護センターが保護飼育し、放鳥により島内各地に生息している。トキはコウノトリ目トキ科に属し、日本の国名を学名(Nipponia nippon)に持つ1属1種の鳥である。体長75㎝前後、翼開長約140㎝、体重1,700〜2,000グラム、裸出した顔と脚が赤く、羽毛は淡桃色である。この羽毛の色は色彩名の「トキ色」の由来にもなった。

かつてトキは日本・中国・朝鮮半島・ロシアのウスリー地方などの東アジア地域に広く生息する東北アジアの特産種であったが、20世紀前半までに日本と中国を除く地域からは姿を消し、日本でも明治以降、乱獲と生活環境の悪化により激減したため、種は絶滅の危機に瀕していた。

このため、日本では明治41年(1908)に「狩猟に関する規制」の保護鳥にトキを追加し、昭和9年(1934)に国の天然記念物、同27年に特別天然記念物に指定し、保護施策を強化した。さらに昭和の戦後処理後には中国と共同で人工繁殖にも取り組んだ。残念ながら純国産最後のトキ「キン」は平成15年(2003)に死亡し、子孫は残せなかったが、中国から借りたペアによる人工繁殖は成功し、増殖を続けた国内の個体数は174羽(平成22年7月現在)を数えるまでになった。

平成20年には試験放鳥も開始され、野生に放たれたトキたちは大空を元気に舞っている。

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