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指定種別 | 天然記念物 |
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指定年月日 | 平成21年3月24日 |
所在地 | 佐渡市下相川 |
所有者または管理者 | (株)ゴールデン佐渡 |
この鉱石は最大幅約60cm、高さ約37cmで、金の品位が非常に高く、1トンあたり340グラム程度と推定される。
また、この鉱石は石英主体の脈石を斜めに切って銀黒帯の筋を見ることができ、この銀黒帯は乳白色石英や氷長石の帯と縞模様をなし、右側に向かって丸く突き出た房状の表面を持つ。このような組織は珪素に富む熱水が繰り返し上昇し、空隙を持つ岩盤の裂け目を充填して、母岩側から鉱物を順次沈着させていったことを示している。
この金鉱石は昭和初期より佐渡鉱山の代表的な鉱石と目されてきたもので、質の高い金鉱石の標本として、貴重である。