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[平成23年度]行政監査結果(文化財及び美術工芸品の保管状況について)

2011年10月6日、掲載

監査委員事務局(0259-63-3112)

本ページの目次

佐監公表第1号
平成23年8月23日

佐渡市長、高野宏一郎様
佐渡市議会議長、金光英晴様
佐渡市教育委員会委員長、小林祐玄様

佐渡市監査委員、清水一次
佐渡市監査委員、金子健治

地方自治法第199条第2項の規定に基づき行政監査を実施したので、同条第9項の規定により、その結果を別紙のとおり報告します。

なお、監査の結果に基づき、又は監査の結果を参考に措置を講じたときは、同条第12項の規定により、その内容を監査委員へ通知願います。

監査の種類

地方自治法第199条第2項の規定による行政監査(佐渡市所蔵の文化財及び美術工芸品等(以下「美術品」という)の保存管理状況)

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監査の期間

平成23年4月5日から8月11日まで

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監査委員の氏名

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監査の目的

平成23年2月に佐渡市所蔵の新潟県指定文化財の紛失が明らかになり、その保管の現状や問題点を調査する必要が生じた。その調査方法について検討する過程で、旧市町村時代から所蔵している美術品の管理状況についても併せて調査することとし、亡失という不手際が起こらないばかりではなく、不適切な保管による損傷や盗難の可能性がないかなど現在の管理状況を把握して、今後の適正な取扱いに資することを目的とする。

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監査の対象

佐渡市教育委員会所蔵の国・県・市指定有形文化財及び佐渡市所有の美術品のうち相川地区、金井地区、新穂地区、小木地区と両津郷土博物館、羽茂地区旧小学校2校を抽出調査した。

所管課等調査施設
財務課
  • 佐渡市本庁舎
  • 相川支所
  • 旧相川税務署
  • 新穂行政サービスセンター
  • 新穂総合センター
  • 小木行政サービスセンター
  • 旧小村小学校
  • 旧大滝小学校
市民生活課
  • トキのむら元気館
病院
  • 相川病院
相川支所
  • 佐渡会館
世界遺産推進課

教育委員会社会教育課
  • 両津郷土博物館
  • あいかわ開発総合センター
  • 相川体育館
  • 史跡佐渡奉行所跡
  • 相川郷土博物館
  • 相川技能伝承展示館
  • 相川名誉町民資料館
  • 重要有形民俗文化財収蔵庫
  • 有田八郎記念館
  • 佐渡中央図書館
  • 金井コミュニティセンター
  • 金井西部地区コミュニティセンター
  • 新穂歴史民俗資料館
  • 小木民俗博物館
  • 南佐渡離島開発総合センター
  • 日本アマチュア美術館
  • 小木地区公民館

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監査の方法

佐渡市所蔵指定文化財について

監査対象とした地区の施設の佐渡市所蔵文化財の次のような展示、保管状況等について、書類審査、関係者への質問及び現場実査を行った。

  1. 文化財資料の台帳は整理されているか。
  2. 整理票は貼付けてあるか。
  3. 展示保管施設の施錠・セキュリティ・防災面はどうか。
  4. 展示保管状況(温度・湿度・防虫管理など)は十分か。

美術品について

平成21年12月11日に当時の防災管財課が、美術品の調査を実施した。その台帳をもとに次の事項の書類審査、関係者への質問及び現場実査を行った。なお、今回の監査における美術品の扱いは、平成21年に市が一斉調査した際の方針、「佐渡市財務規則別表第6(物品分類基準表)の工芸美術品類で取得価格が3万円以上のもの、または3万円未満であっても重要なものは備品類に登載する」を適用した。

  1. 台帳と実物が合致するか。
  2. 台帳登載漏れはないか。整理票は貼付けてあるか。
  3. 美術品のある施設は施錠されているか。
  4. セキュリティ、防災面はどうか。
  5. 美術品の展示保管状況(温度・湿度・防虫管理等)は十分か。

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監査の結果

監査の結果、次のとおり改善、留意及び検討すべき事項が見受けられた。

なお、軽微な事項については、口頭で指導したので記述を省略した。

佐渡市所蔵文化財の展示、保管状況について

受入事務について

台帳は整備されている。しかし、今後の整理・保管を考えるとデジタル化は必須であろう。計画的に取り組んでいるとのことであるが、膨大な資料があるのと今後ますます増えることが予想されるのですみやかに進められたい。

整理保管について

施設面では文化財資料を旧市町村地区単位で保存されたままであるのがほとんどであった。資料の保管について、空きスペースがあるからという一点だけで、施設の条件が資料にそぐわないところであってもそこで保管しているものが多くあった。資料によっては、保管方法が適当でなく、破損したり、価値を損ねる可能性のものもあるので、施設設備の特徴を見極め、腐食・破損や盗難・火災などから守るために遊休施設の活用を視野に入れながら整備されたい。

佐渡市所蔵の美術品の保管状況について

受入事務

施設によっては、備品台帳に登載されている美術品があったかと思うと、他に独自の台帳に登載されていたり、あるいは台帳の登載もないというものが見られた。平成21年の調査での美術品の定義に不充分なところがあり、いたしかた無い面もあるが、今後は台帳に登載すべき美術品という定義づけをしっかり行い、備品台帳に登載することが美術品を把握するという面で有効である。また、各所管課においては現品と台帳の照合をスムースに進めるためにも、写真つきの台帳を整備することが有効であると考えられる。なお、今回の監査で96点の登載漏れの美術品が見つかったので再度全部の施設を点検されたい。

 調査した際の
所蔵数
台帳登載
所蔵数
登載漏れの
美術品数
所在不明の
美術品数
財務課82点54点28点0点
市民生活課4点3点1点0点
相川支所2点3点0点1点
病院3点0点3点0点
教育委員会社会教育課2,276点2,212点64点0点
合計2,367点2,272点96点1点

保管と活用

すべて施錠される施設に保管されている。しかし、湿度や防虫面は対応されておらず結果的にぞんざいな扱いと言わざるをえない。それぞれの美術品の価値を損ねることのないよう配慮されたい。

美術品の中には収蔵庫等にしまいこまれ、いわば「死蔵」されていると言わざるをえないものがある。自治体が所管する美術品は、多くが寄贈されたものであるため展示・公開することが使命である。財政的に難しいのは承知しているが、遊休施設を利用するなど美術品本来の目的が果たせるよう工夫されたい。

その他

今回の調査で佐渡会館所蔵の美術品で台帳にはあるが実物が確認できなかったものが1点あった。早期に再調査されたい。

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