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世界農業遺産(GIAHS:ジアス)

記事ID:0012196 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

世界農業遺産(GIAHS:ジアス)とは

水田で餌を採るトキ「Globally Important Agricultural Heritage Systems」の略称で、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度です。

ジアスが目指すもの

ユネスコの世界遺産が建物や自然そのものを登録対象としているのに対して、FAOのジアスは農業システムを登録対象としています。

ジアスの目的は、世界各地のすぐれた農業の事例を蓄積・共有し、持続可能な資源管理・活用の基盤を築くことです。環境の変化に適応しながら先祖代々受け継がれてきたシステムを重視し、農法や土地利用だけではなく、生態系・景観・習慣なども含めて地域資源として考え、次世代への継承をめざしています。

令和2年(2020年)6月現在、世界では22カ国62地域(日本では11地域)が認定されています。

認定基準や認定地域の詳細は農林水産省HP<外部リンク>でご確認ください。

日本で初めて認定

新潟県にある佐渡島は「日本の縮図」といわれるほど多様性に富んだ島です。トキとの共生を目指し、田んぼの生態系に配慮した「生きものを育む農法」の取組みや棚田などの美しい景観、昔から受け継がれている伝統的な農文化が評価され、島全体が「トキと共生する佐渡の里山」として平成23年(2011年)6月に日本で初めて世界農業遺産に認定されました。

佐渡がジアスに認定された理由

  1. 農業生産システムに「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」を導入し、消費者と連携しながら島全体へ拡げていること。
  2. 生物多様性保全型農業と農業経済が連携し、持続的な環境保全体制を構築していること。
  3. 佐渡金山が風景と文化に大きな影響を与え、生物多様性と農業生産活動をはぐくむことによって、農村コミュニティを保全してきたこと。

「朱鷺と暮らす郷づくり」認証制度

「朱鷺と暮らす郷づくり」認証制度は、安全でおいしい佐渡米を認証する制度です。農薬や化学肥料を減らし、「生きものを育む農法」で栽培されたお米を対象としています。

「朱鷺と暮らす郷づくり」認証制度のご案内

「トキと共生する佐渡の里山」ブランドマーク

佐渡GIAHSブランドマークの画像佐渡市におけるジアスブランドを証明するマークとして、「トキと共生する佐渡の里山」のブランドマークを制定しました。

ブランドマークのコンセプト

人々とトキとが未来へ繋がっていく命のたまごを温かく包み、共に育みながら生きている様子を表しています。左側は里山の人々の暮らしを、右側のトキは自然や生きものを象徴しています。

ブランドマークをご活用ください

ジアスの取り組みを広くPRするために、ぜひこのマークをご活用ください。

「トキと共生する佐渡の里山」のブランドマークをご活用ください