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佐渡市指定 民俗文化財:消防はしご乗り

記事ID:0005173 更新日:2022年6月15日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 民俗文化財

消防はしご乗り(しょうぼうはしごのり)

消防はしご乗りの画像

指定種別 無形民俗文化財
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市相川四丁目
所有者または管理者 はしご乗り保存会「相川壱番会」

高所で梯子を使う鳶職人は江戸時代には火災時の火消し役も兼ね、その梯子乗りの技は人命救助や火災現場確認のために必要な技術として伝承された。

相川地区の「相川壱番会」が継承する「消防はしご乗り」は、かつて江戸の華と称され、新潟県内では新潟市・五泉市・上越市などに現存し、佐渡では相川にのみ伝わる。明治の末頃には消防出初め式などで披露され、木遣り(作業唄)・まとい・梯子立ての3つの技法の習得を伴う貴重な習俗とされていたが、技の訓練には大きな危険が伴うため、現在では後継者の発掘・育成が困難となっている。

このはしご乗りは、揃いの半纏を着た会員たちが披露するもので、青竹製の高さ6.5メートルの梯子が12本のトビロで支えられ、梯子の最上段で両手や両足を離して軽快な妙技を次々と繰り広げ、下で支える人たちは呼吸を揃えて凜とした掛け声を空天に響かせる。危険と隣り合わせの妙技を披露する会員とそれを支える会員たちの光景は、消防活動に必要な結束の固さを象徴しており、見物人に感動を与える。

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