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指定種別 | 史跡 |
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指定年月日 | 昭和48年3月29日 |
所在地 | 佐渡市畑野 |
所有者または管理者 | 佐渡市教育委員会 |
年代は弥生時代中期後半と推定されており、海抜4メートル前後の低地帯にある。遺跡面積は現在水田や畑地となっている土地を含め約290平方メートルに及ぶ。
この遺跡では昭和46年(1971)と同47年のニ度にわたって発掘調査が行われており、弥生土器や細形管玉などの出土遺物、長さ4メートル前後の細長い形と長さ2メートル前後の小判形の2種類の土壙(どこう=土抗)が計5基確認されている。また、出土した石器は石鏃・石斧・環状石器などで、細形管玉の石材は鉄石英・碧玉・メノウ、玉工具は石鋸・石針・平砥石・柱状砥石・台石である。なお、自然遺物では桃の種・炭化米・胡桃(くるみ)などが出土している。
弥生時代に細形管玉が製作された玉作遺跡に伴う墓域の検出例であり、当時の社会的背景を理解する上でも重要である。