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[平成24年度:2012年度]施政方針(8ページ中:2ページ目)
平成24年6月佐渡市議会定例会の開催に当たり、新市長として、私の市政執行に対する所信の一端を申し上げます。
はじめに、この度、市民の皆さまの厚い信任を得て、新たに市長の職務に就くことになりました。この重責をしっかりと受け止め、議員各位、市民の皆さまのご意見やご提言をいただきながら、全職員が一丸となって、佐渡市の活性化に全力を尽くす所存でございます。
さて、平成22年国勢調査によりますと、本市の人口は62,727人となり、5年前と比較して5千人近く減少しており、過疎化に歯止めがかからず少子高齢化が進行している状況にあります。しかし、日本全体が人口減少社会に突入した現在、人口増加を前提に進めてきた政策を転換する時期に来ているのではないかと考えています。人口増加型パラダイムから減少に転換し、また高度成長経済社会から成熟社会に入った現在、市民の皆さまが「どう生き生きと暮らしていけるのか」、日常生活技術の修得や市民一丸となった行動と意識改革を進めながら、連携を基本に循環・持続・安定を中心に佐渡型の経済構造とライフスタイルの確立に向けた意識改革が必要であると考えています。
本市の課題は複合的になっておりますが、根底には雇用環境の悪化、観光の衰退、過疎・少子高齢化の3つがあります。いずれもその解決が極めて困難なものばかりではありますが、複眼的な視点で解決策を検討し、事業の各段階で打つべき最善な方策を実行していくことが、私に課せられた使命だと考えております。
行政と市民の皆さまと一丸となって課題解決に取り組むことによって、元気のある佐渡市を取り戻すことができると確信しております。このため、まず民間の意見を聴く場を設け、市民の立場に立った政策展開の仕組みづくりをします。これは、民間有識者に企画段階だけでなく実行部隊としても参画していただき、進捗管理までを協働で進める仕組みを確立したいと考えています。本市の重要課題となっている雇用、観光、過疎・少子高齢化に加え、防災対策と行財政改革の5つの課題について取り組んでいきます。
佐渡の豊富な「宝物」を活用して、「自立できる島・若者が集う島」の実現を目指し、全身全霊を込めて市政運営に当たる決意であります。
それでは、平成24年度の主な施策につきまして、その概要をご説明申し上げます。