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指定種別(員数) | 史跡(2基) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市宿根木 |
所有者または管理者 | 宿根木集落 |
この2つの橋は、小木地区宿根木の伝統的建造物群保存地区内の、称光寺川の上流、旧称光寺内法受院(現宿根木公会堂)前とそこから約50メートル下流に架かる。両橋とも石質は花崗岩、幅40〜45cm、長さ約315cm、厚さ20cm前後の石材3枚を組んで、川に架け渡し、両岸の根元を幅20〜40cm、長さ120〜136cmの土台石で固定してある。
文献によると、この両橋は、宿根木の白山神社石鳥居とともに、宿根木の廻船主高津勘四郎が西廻り航路の帰り船に尾道(広島県)から石材を運び、尾道から石工の与三郎を宿根木に招いて作らせたと伝わる。制作年代は念佛橋の刻銘に「安永五年(1776) 高津」とあることから、石橋も同時期に制作されたものと思われる。
島内では他に例を見ない石材を用いたこの両橋は、かつての和船時代の宿根木の繁栄を物語る史跡として貴重である。