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尖閣湾(相川)
指定種別 | 名勝 |
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指定年月日 | 昭和9年5月1日 |
所在地 | 佐渡市両津地区〜相川地区 |
保存管理団体 | 佐渡市 |
下相川から大佐渡北端の両津地区弾崎に至る延長約50km。この変化に富んだ海蝕崖岩礁地帯は、その景観の特徴から岩谷口湾を境に北と南に大きく分けられる。
尖閣湾に代表される南区(相川地区)は海岸線の出入りが激しく、凝灰岩を主とした種々の火成岩による壮大な海岸段丘が海に迫った柱状節理となり、日本海の激浪による大小の瀑布がかかり、断崖や島々が変化に富む厳しい風景を繰り広げている。
一方、大野亀島や二ツ亀島に代表される北区(両津地区)は硬い粒状玄武岩からなり、南区のような海岸段丘は発達せず、陸地が大斜面の状態で海になだれ込み、海上の島々や半島などを加えた豪壮な風景である。
凄絶と豪壮という、特徴の異なる自然景観を連続して見られるこの海岸は、観賞上優れているばかりでなく、学術的にも貴重である。