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指定種別(員数) | 天然記念物(1本) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市羽茂上山田 |
所有者または管理者 | 個人蔵 |
羽茂地区羽茂上山田に育成するこのミカンは、樹高15メートル、根本幹囲1.03メートルの大木で、由緒に明治初頭に苗が植えられたとあることから、樹齢130年以上と推定されている。
このミカンが植えられる以前、文化13年(1816)〜弘化年間(1844〜1847)に記された『佐渡志』には、「ミカンは南国のもので佐渡では珍しい。ただ、羽茂本郷には植えられ繁茂している」と記されており、上山田以外にも同種類のミカンや品種の異なるミカンがあったとことがわかる。これらのミカンは上山田の「十二が柿」とともに羽茂特産の「おけさ柿」導入のきっかけになったと伝わっているが、現在は確認されていない。
このミカンの木は、南国のミカンと北国のリンゴがともに実るという羽茂の気候の特殊性を示しており、品種がミカンの原種に近いことから、品種改良を研究する上で貴重である。