佐渡の文化財

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ

登録種別(員数)建造物(15棟)
登録年月日平成20年3月7日、平成21年8月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

長谷寺は佐渡屈指の古刹で、山上の観音堂に登る参道の東側に本堂などの堂舎が並び建つ。本堂は六間間取方丈形式で、規模壮大な講堂の好例であり、その東側に建つ庫裏は木組が太く、棟高も高く、風格ある外観をもつ。いずれも茅葺であるが、現在は鉄板仮葺としている。本堂西側には不動尊を祀る護摩堂が建つ。護摩堂北側に鐘堂が接続し、鐘堂は楼門風の作りで、腰組の雲龍彫刻は秀逸である

さらに鐘堂から石段沿いに廻廊を登らせ、観音堂際に建つ札所へといたる。札所は2階建で2階に切子格子を組み、繊細な外観とする。また、石段奥に規模の大きな観音堂を南面させ、六角輪蔵をもつ土蔵造の経蔵をその西方に配し、さらに上方の境内最奥部に3間四方の奥の院を構える

また、境内入口に建つ仁王門は地元大工の作とわかり、特徴的な蟇股をもつ。参道石段沿いに宝蔵や内門が建ち並び、庫裏の周囲には、寺務所のほか、中之蔵・米蔵・味噌蔵の土蔵が前庭を囲むように建ち、山腹の重厚な伽藍景観を形成している。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ本堂ほんどう

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成20年3月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

長谷寺は、大同2年(807)弘法大師による開基と伝える真言宗の古刹である。本堂は、桁行21メートル、梁間14メートルの寄棟造茅葺(鉄板仮葺)で、山腹に南面して建っている。非対称の六間取方丈形式を基本に、後列両端室を前後2室に分け、南・西面に広縁、東面に居室を設ける。後列中室に須弥壇を構え、二手先組物や蟇股を飾る。規模の壮大な講堂の好例である。建築年代については、棟札が2枚残されており、「安永6年(1777)」と記されている。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ庫裏くり

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成20年3月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

本堂の東方に南面して建つ入母屋造妻入茅葺(鉄板仮葺)の建物である。桁行19メートル、梁間14メートルで、西面南寄りに本堂の玄関、北寄りに2階建の奥茶の間が続く。南面奥行3間を土間とし、その奥を床上とし居室を設ける。太い軸組が、棟高の高い風格ある外観をつくっている。建築年代は本堂と同時期、1700年代後期と考えられる。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ護摩堂ごまどう

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成20年3月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

本堂西方の高い位置、仁王門から観音堂への参道に西面して建つ。桁行7.4メートル、梁間7.1メートルの切妻造桟瓦葺で、南面に本堂への廊が付設されている。内部は西正面に広縁、東に南・北2室を設け、南室に不動明王立像(県指定彫刻)を安置し、護摩壇を置く。仏壇まわりは組物や木鼻などで飾られている。

建築年代は不明であるが、完成2年(1800)の境内絵図に描かれていないことや、隣接する鐘堂が明治9年(1876)に移設されている記録があることから、1800年代後期の建築と考えられる。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ鐘堂しょうどう

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成20年3月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

護摩堂の北に隣接して建つ。2層からなる楼門風の鐘堂で、南北棟の入母屋造鉄板葺。下層は桁行3.2メートル、梁間2.3メートルで、廊下として使われる。上層は四周に高欄付の縁をまわし、円柱上に平三斗を組み、二軒繁垂木とする。腰組の龍など秀逸な装飾がほどこされている。明治9年(1876)の棟札があり、元々は五仏堂(五智堂)の南西にあったが、不便なため現在地に移設したことが記されている。寛政12年(1800)の境内絵図に描かれている五仏堂付近の鐘堂は、現在とは著しく異なった形状をしており、移設の際大きく建造されたものと思われる。現存する彫刻からみて、元の建物は1700年代後半の建築と考えられる。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ廻廊かいろうおよ札所ふだしょ

長谷寺廻廊

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成20年3月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

鐘堂と観音堂を繋ぐ廊下で、参道石段沿いに建つ。南北棟の鉄板葺、幅1.8メートル、長さ17メートルに及び、参道側を上部横連子腰竪板壁、反対側を全面竪板壁とする。観音堂際を桁行3.7メートル、梁間3.0メートル、2階建、切妻造鉄板葺の札所とし、2階参道側に切子格子の窓を設ける。建築年代は不明であるが、隣接する鐘堂が明治9年(1876)の移設であることから、1800年代後期頃の建築と考えられる。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ中之蔵なかのくら

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成20年3月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

本堂の東南に位置し、南面は高い石垣上に建つ。桁行5.5メートル、梁間4.5メートル規模の2階建、切妻造桟瓦葺の置屋根の土蔵で、北面に両開戸をたて、切妻造桟瓦葺の蔵前を付ける。外壁は下見板を張り、一部に漆喰壁をほどこす。寛政12年(1800)の境内絵図に描かれていることなどから、1700年代後半の建築と考えられている。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ米蔵こめぐら

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成20年3月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

庫裏の南方、中之蔵の東に、西面して建つ。桁行8.2メートル、梁間4.5メートル、切妻造桟瓦葺の置屋根で、西面に切妻造桟瓦葺の小規模な蔵前を付ける。外壁は上部を漆喰仕上とし、腰は簓子下見板張。庫裏正面への通路両脇に中之蔵と建ち並ぶ、中之蔵と同様に寛政12年(1800)の境内絵図に描かれていることなどから、1700年代後半の建築と考えられる。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ寺務所てらむしょ

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成20年3月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

庫裏の東方、東西棟で建つ。桁行19メートル、梁間5.4メートルで、切妻造桟瓦葺。柱を半間ごとに建て、貫を数段通す。真壁造で、正・側面等に簓子下見板を張り、軒は出桁を四周にまわす。もとは東半部が家畜小屋、西半部が納屋で、小屋裏に茅を保管していた。2階のセガイ梁側面に安政4年(1857)の墨書があり、庫裏の付帯施設として後に増設したものと思われる。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ味噌蔵みそぐら

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成20年3月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

庫裏の東、寺務所の北に建つ。桁行4.5メートル、梁間3.0メートルの妻入で、切妻造桟瓦葺の置屋根とする。中塗仕上げ腰下見板張とし、北と東面に窓を開け、西正面に引込戸をたて、庇を付ける。内部は板壁で、土間とする。庫裏東脇の出入口位置に建てられていることから、庫裏の機能を補うものとして1700年代後半に建てられたと考えられる。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ観音堂かんのんどう

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成21年8月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

山腹に南面して建つ。元禄4年(1691)建築の規模の大きな五間堂で、外陣及び内陣・脇陣からなり、内陣後方の各間に厨子を安置する。側柱を方柱、入側柱を円柱とする。側まわりは木鼻付平三斗で、内陣正面を支輪付二手先とし、内陣天井に梵字を飾る。江戸中期における密教本堂の一例である。宝暦10年(1760)と明治21年(1888)に改修が行われている。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじおくいん

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成21年8月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

観音堂西方の小高い位置に南面して建つ。方三間宝形造の簡明な仏堂である。円柱で、平三斗組とし、二軒繁垂木。正・側面中央を開口、正面両脇を格子窓とし、他は板壁。内部は1室で、中央間後寄りに円柱をたて、正面に両開桟唐戸、側面を板壁とし、本尊を安置する。江戸中期の建築で昭和52年(1977)に改修されている。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ経蔵きょうぞう

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成21年8月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

観音堂の西方に東面して建つ。寛政11年(1799)の建築、桁行4.9メートル、梁間4.9メートルの土蔵造で、東西棟の桟瓦葺置屋根とし、出入口に切妻造屋根を掛ける。腰板張の白漆喰仕上とし、開口部上部に唐破風の鏝絵(こてえ=レリーフ)を飾る。内部は1室で、中央に六角輪蔵を備え、輪蔵内に傅大士(ふだいし)を祀る壇がある。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ宝蔵ほうぞう

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成21年8月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

観音堂から下がった中段、本堂の西南に位置する。江戸中期の建築で桁行4.5メートル、梁間4.5メートルの土蔵造2階建。東西棟の切妻造妻入桟瓦葺置屋根とし、東正面に切妻造桟瓦葺屋根を掛ける。白漆喰仕上で、腰に下見板を張る。南・西面は高く石垣を造り、参道石段の景観を整えている。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ仁王門におうもん

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成21年8月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

境内南端の山麓に建つ。三間一戸八脚門で、切妻造桟瓦葺。両端間を囲い、後間に仁王像を安置し、中央の通路には扉をたてない。円柱で、禅宗様出組を詰組とし、二軒繁垂木。妻は特徴的な蟇股を使う二重虹梁蟇股。支輪等に彫物を施す。伽藍正面を画する質の高い門である。享保3年(1718)の建築で、天明元年(1781)に改修されている。

国登録 有形文化財
長谷寺ちょうこくじ内門うちもん

登録種別(員数)建造物(1棟)
登録年月日平成21年8月7日
所在地佐渡市長谷
所有者または管理者長谷寺

宝蔵の脇に建ち、参道と本堂の敷地を画する。江戸後期の建築で、袖塀と潜りを脇に付ける一間一戸の薬医門。本柱・控柱とも円柱。本柱控柱間の頭貫端が、本柱前方に出て、その上に木鼻付平三斗を梁行に組み、梁を支持する。背面は桁行に三斗詰組。簡素ながら、特殊な架構になっている。

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