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指定種別 | 史跡 |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市相川下戸村〜沢根村 |
所有者または管理者 | 佐渡市 |
相川地区の相川羽田町札ノ辻から標高160メートルの中山峠を経て、佐和田地区沢根相川小路に至る街道である。この道は江戸時代には「中山街道」または「奉行道」と呼ばれた公道であり、全長は約5.6kmに及ぶ。
近世佐渡における国中と相川を結ぶ街道としては、佐渡金銀山全盛の慶長・元和年間(1596〜1615)には青野峠を越えて上相川へ通じる道が使われていたが、やがて佐渡奉行所やその下に広がる町々を基点として、勾配のゆるやかな道が求められるようになり、寛永5年(1628)頃にこの中山街道が開かれた。
中山街道は明治18年(1885)に堀割新道が開通するまでの約260年間にわたり幹線道路として使用され、佐渡に赴任した奉行や村方へ出張する役人、商人や在郷の村人など、様々な人が往来した。
現在この旧道を通行する人は少なくなったが、その路傍には中山一里塚や茶屋跡、その他、様々な石塔・石仏などが今も残されており、往時にぎわいがしのばれる。