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指定種別(員数) | 天然記念物(1本) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市城腰 |
所有者または管理者 | 個人蔵 |
両津地区城腰に生育するこのトチノキは、樹高約16メートル、根元幹囲4.2メートル、目通り幹囲4メートルに達する巨木で、枝張りは東西18メートル、南北23メートルに及び、樹齢300年以上と推定されている。また、周辺の竹薮は旧神明社の境内と伝わる場所で、享保12年(1727)年の絵図には指定のトチノキが同社の神木として記されている。
トチノキは山地のやや湿った所を好む落葉高木で、佐渡では両津湾に面した加茂・内海府の山地に多く見られる。その実はデンプンやタンパク質を多く含むことから飢饉用の食料として古くから重宝され、現在はトチ餅の材料としてよく知られている。
このトチノキは旧神明社境内の原植生を伝えるものであり、レリック(遺存種)として貴重である。