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重要文化財 旧佐渡鉱山採鉱施設 高任粗砕場を守るための修理(2018年12月〜2019年3月)をしています
重要文化財 旧佐渡鉱山採鉱施設 高任粗砕場を守るための修理をしています。(国・新潟県の補助を得て、佐渡市が実施しています)
工事名
佐世工第30-5号 重要文化財 旧佐渡鉱山採鉱施設 高任粗砕場 解体材保存小屋設置及び部材取外し工事
工事期間
2018年12月20日〜2019年3月19日
高任粗砕場の概要
高任粗砕場(たかとうそさいば)は、鉱石の一次破砕(原鉱を400〜200mm程度に砕く作業)を行う施設として昭和12(1937)年頃に建設され、平成元(1989)年の休山まで使用されていた施設です。坑道から運搬した鉱石を効率良く破砕するために高低差約20メートルの斜面に建てられ、規模は全体で東西(梁間)約26.5メートル、南北(桁行)約23メートル、高さ約31メートルとし、大きく全7層(地階含む)で構成されます。また、建物内部には鉱車軌道やクラッシャー、ベルトコンベア等の機械・設備が現存しています。立地条件、建造物、機械設備が相まって全体が1つのシステムとして機能する点は、鉱山特有の施設として特徴的です。
工事の内容
高任粗砕場は鉄骨造ですが、施設内部には作業員が使用していた階段等の木部材が残存します。本工事では、数年後に実施を予定している本格的な修理の前に、前述の木部材の取外しを実施します。取外しの際には、部材の留め方や痕跡の調査を行うだけでなく、部材それぞれに番号を付けて倉庫に保管します。保管された部材は、数年後の本格的な修理において再利用する計画です。