○佐渡市営住宅入居者の選考等に関する事務処理要綱

令和2年3月27日

告示第87号

第1章 総則

(趣旨)

第1条 この告示は、市営住宅の公募、指定及び選考並びに住替えについて、佐渡市営住宅条例(平成16年佐渡市条例第283号。以下「条例」という。)及び佐渡市営住宅条例施行規則(平成16年佐渡市規則第183号。以下「規則」という。)に定めるもののほか、必要な事項を定めるものとする。

(用語の定義)

第2条 この告示において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

(1) 特定目的住宅 条例第8条第1項の規定により市長が指定する住宅をいう。

(2) 一般入居世帯 優先入居世帯以外の者をいう。

(3) 優先入居世帯 条例第6条に規定する入居者資格を具備する者で規則第6条に該当する者をいう。

(4) 同居親族世帯 現に同居し、又は同居しようとする親族(婚姻の届出をしないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者その他婚姻の予約者を含む。)を有する世帯をいう。

(5) 単身世帯 未婚、別居、離婚、死別又は子の独立等により単身で暮らす者をいう。

(6) 定期募集 募集期間を定めて定期的に入居者を公募する方法をいう。

(7) 随時募集 募集期間を定めずに必要の都度入居者を公募する方法をいう。

(8) 空家率 当該住棟の管理戸数に対する政策空家数を控除した空家数の割合をいう。

第2章 公募の方法等

(公募する事項)

第3条 条例第4条第2項に規定する「その他必要な事項」とは、次の各号に掲げる事項とする。

(1) 募集期間(随時募集の場合は、その旨を明記する。)

(2) 受付場所及び受付時間

(3) 入居までのスケジュール(申込締切、抽選会及び説明会等)

(4) 入居に当たっての注意事項(保証人の連署する請け書の提出、敷金の納付及び退去時の入居者が負担すべき修繕項目等)

2 前項の公募に当たっては、入居者募集に係るパンフレットを受付場所及びホームページ等に掲示し、周知するものとする。

(特定目的住宅以外の住宅の公募方法)

第4条 市長は、次条以外の住宅については、定期募集又は随時募集を適宜選択の上、実施するものとする。

(特定目的住宅の公募方法)

第5条 市長は、特定目的住宅については、原則として定期募集により、実施するものとする。ただし、区域内の住宅事情、市営住宅の応募状況及びその他の状況を勘案し、市長が必要と認める場合は、随時募集によるものとする。

(各世帯枠の設定)

第6条 市長は、募集戸数の決定に当たっては、過年度の応募状況その他の状況を勘案し、一般入居世帯枠及び優先入居世帯枠を設定することができる。

第3章 特定目的住宅の指定等

(指定の基準)

第7条 条例第8条第1項の「区域内の住宅事情その他の状況」とは、次の各号のいずれかに該当する場合とする。

(1) 団地又は住棟内における入居者の年齢、世帯構成及びコミュニティ形成の状況等を勘案し、入居者を限定する必要がある場合

(2) 地域の住宅需給の状況のほか、過年度の市営住宅の応募状況及び応募世帯の構成等を勘案し、入居者を限定する必要がある場合

(3) 前2号に掲げるもののほか、市長が特に必要と認める場合

(特定目的住宅の入居者の条件)

第8条 条例第8条第2項の「市長が別に定める条件を有する者」とは、条例第8条第1項各号に定める者のうち、特に居住の安定を図る者をいう。

(指定の手続)

第9条 市長は、第7条の規定による特定目的住宅を指定したときは、入居者募集に係るパンフレット、ホームページその他の方法により特定目的住宅及び当該住宅に入居できる者を明らかにするものとする。

(解除の手続等)

第10条 特定目的住宅の解除を行う場合の基準及び手続については、前3条の規定を準用する。

(条件を具備しなくなった者への対応)

第11条 市長は、入居者が条例第8条第2項の条件を具備しなくなった場合は、特定目的住宅の明け渡しに努めるよう要請しなければならない。

2 前項の規定にかかわらず、特に居住の安定を図る必要があると認められる場合は、引き続き入居させることができる。

第4章 定期募集

(一般入居世帯の選考)

第12条 条例第10条第2項の選考は、原則として次の各号により行うものとする。

(1) 条例第10条第1項各号の該当する項目の多い者から住宅困窮順位を決定する。

(2) 前号の場合において同居親族世帯及び単身世帯の住宅困窮順位が同一であるときは、同居親族世帯を上位の順位とする。

2 前項の場合において住宅困窮順位の定め難い者については、条例第10条第3項の規定により、抽選を行うものとする。

(優先入居世帯の選考)

第13条 条例第10条第4項の選考は、原則として次の各号により行うものとする。

(1) 規則第6条該当する項目数の多い者から優先入居順位を決定する。

(2) 前号の場合において同居親族世帯及び単身世帯の該当する項目数が同一であるときは、同居親族世帯を上位の順位とする。

(3) 前2号の場合において同居親族世帯間又は単身世帯間で該当する項目数が同一であるときは、前条第1項の規定を準用する。

2 前項の場合において優先入居順位を定め難い者については、前条第2項の規定を準用する。

(選考方法の特例)

第14条 市長は、前2条の規定にかかわらず、区域内の住宅事情その他の状況を勘案し、必要と認める場合は、別に定める方法により入居者を決定することができる。

第5章 随時募集

(対象住宅の選定)

第15条 第4条の規定により随時募集を行う場合に当たっては、次の各号のいずれかに該当する住宅を対象にして選定するものとする。

(1) 次のからまでのいずれかに該当すること。

 年度末時点における団地の応募倍率がおおむね1倍を下回っていること。

 年度末時点における住棟の空家率がおおむね30%以上となっていること。

 入居者が当該住宅を退去してからおおむね6箇月以上、空家となっていること。

(2) 定期募集により入居者を募集したにもかかわらず、入居者がおらず、定期募集によらなくても入居希望者の公平を逸しないと認められること。

(入居者の選考)

第16条 随時募集による公募を行う場合は、条例第10条の規定にかかわらず、原則として入居申込受付順に入居者を決定する。

2 前項の公募を行った結果、同一の日付で複数の申込みがあった場合等において、市長が必要と認める場合には、前項の規定にかかわらず、第4章に定める選考により入居者を決定することができる。

第6章 公募によらない入居のうち住替えに係る手続

(住替えの要件)

第17条 条例第5条各号に掲げる事由により、現在入居している市営住宅(以下「現住宅」という。)から入居者を募集しようとしている他の市営住宅(以下「新住宅」という。)に入居(以下「住替え」という。)しようとする者は、原則として、現住宅に1年以上居住している者であって、次の各号のいずれかに該当する場合とする。

(1) 新住宅が特定目的住宅以外の住宅の場合は、条例第6条に掲げる入居者の資格を具備する者であること。

(2) 新住宅が特定目的住宅の場合は、条例第8条第2項に掲げる要件を具備する者であること。

(住替えの申込み)

第18条 前条に規定する資格を有し、かつ、住替えを希望する者は、条例第9条第1項の規定により入居の申込みをするものとする。

2 前項の申込みに当たっては、条例第5条各号に掲げる事由を証する書類を併せて提出しなければならない。

3 前項の規定により入居の申込みをしたものを新住宅の入居者として決定する場合の手続については、条例第9条第2項の規定を準用する。

(住替えの手続等)

第19条 前条第3項の規定により入居者として決定を受けた者で、現住宅を明け渡そうとする者の手続及び新住宅への入居の手続については、それぞれ条例第44条及び第12条の規定を準用する。

2 住替えを行った場合における条例第29条の適用にあたっては、現住宅に入居していた期間を新住宅に入居している期間に通算することとする。

(家賃等の適用)

第20条 新住宅の家賃及び駐車場使用料(以下「家賃等」という。)について、事務遂行上必要と認められる場合は、新住宅の入居日の属する月の家賃等を現住宅の家賃等とし、新住宅の入居日の属する月の翌月から新住宅の家賃等を適用することができるものとする。

第7章 雑則

(応募の併用)

第21条 規則第3条第1項の市営住宅入居申込書は、同条第3項の規定にかかわらず、入居希望者の同意を得た場合においては、住宅管理者が別に定める期間中、当該申込みに係る選考以外の選考においても効力を有する。

この告示は、令和2年4月1日から実施する。

佐渡市営住宅入居者の選考等に関する事務処理要綱

令和2年3月27日 告示第87号

(令和2年4月1日施行)