【令和4（2022）年4月】庁舎建設工事進捗（しんちょく）状況

　防災拠点庁舎建設工事の進捗（しんちょく）状況をお知らせします。

令和4（2022）年4月

基礎工事を進めていくための地足場（じあしば）を設置しています。

（令和4年4月8日撮影）

地足場は材料の運搬や作業用通路として使われます。この後、柱や地中梁の鉄筋が組まれていきます。

足場に上がると、このような感じです。安全のためにハーネス（墜落防止用器具）を着用しています。

基礎の鉄筋が組まれています。

鉄筋継手部検査を行いました。

（令和4年4月13日撮影）

鉄筋のガス圧接で繋いだ部分が品質判定基準をクリアしているか確認します。継手部のふくらみを測り、超音波探傷器を使って内部に傷や異物がないか調査します。

引き続き鉄筋の検査です。

（令和4年4月14日撮影）

設計通りに鉄筋が組まれているか確認します。場所によって鉄筋の数や間隔が違うため、確認しながら進めます。

白やピンクの輪が鉄筋にかかっていますが、これはスペーサーといって、鉄筋のかぶり（※）や鉄筋の間隔を保持するためにつけるものです。円形で中央に孔が空いているので、建設現場では「ドーナツ」と呼ばれます。

※かぶり：鉄筋からコンクリート表面までの厚さのことです。かぶりは鉄筋を酸化から守る役割を果たすもので、これが不足すると、鉄筋が酸化をはじめ鉄筋コンクリートの強度を著しく低下させてしまいます。

これはスリーブといって、基礎内で配線や配管を通すためにパイプ等を設置するものです。基礎の強度に影響を及ぼすので、スリーブ同士の間隔や周囲の鉄筋の組み方などが決められています。パイプには止水リングを取り付けていて、コンクリートを流し込むとリングの黄色の部分が膨張し、パイプとコンクリートの打継部分からの浸水を防ぐ仕組みになっています。

鉄筋を囲む形で型枠が設置されています。ここにコンクリートを流し込み、鉄筋コンクリートの基礎が出来上がるというわけです。

いよいよコンクリート打設工事が始まります。

（令和4年4月22日撮影）

コンクリートを打設する前に性状試験を行いました。

適正なコンクリート構造物を建築するために、基準をクリアした状態のコンクリートが使われていることを一定の打設量ごとに試験を行い、確かめる必要があります。

（令和4年4月25日）

まず、コンクリートミキサー車から試験用のフレッシュコンクリート（＝生コン）を取り出します。この際に納入伝票を見せてもらい、発車から納入までの時間や、生コンの強度やセメントの種類などが計画・発注した指定事項と合致しているかということを確認します。試験は3台分行います。

右からスランプ試験：高さ30cmのスランプコーンという試験器に生コンを頂点まで突き詰めた後、ゆっくりと引き抜き、下がった数値で柔らかさを計ります。

中央手前：生コンの温度と塩化物量を測定します。

中央奥：生コンに含まれる空気量を測定します。

左：別場所で行う強度試験用の供試体をミキサー車1台につき5個作製します。

監督員と監理技術者が確認していることを1回の試験ごとに写真に撮って記録を残します。

合格！ということでミキサー車が現場に入ります。コンクリートポンプ車に生コンを流し込み、長いホースを通して型枠の中に打設します。

打設する様子です。コンクリートが型枠内のすみずみまで行き渡るようにコンクリートバイブレーター（振動棒）を使って撹拌（かくはん）します。（写真中央奥、右）

コンクリートの品質を確保するため、区間を分けて打設を行います。また、一箇所で型枠の上端まで一度に流し込むと、型枠に大きな負担がかかってしまうため、区間内で回しながら数回に分けて打設していきます。今回の工事ではラス金網を使って打設区間を仕切っています。

ドローンで上空から建設地を撮影した写真です。