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防災拠点庁舎建設工事の進捗(しんちょく)状況をお知らせします。
今回は2階の躯体工事の様子をお伝えしていきます。
おおまかな手順は1階とほぼ同じです。柱や壁の鉄筋を組み、型枠を作り、スラブ(床)の鉄筋を組んでコンクリートを打ちます。
(写真提供:株式会社ユアテック)
(令和4年10月6日撮影)
配筋と型枠工事が進みます。同時に地下にあるピットと1階部分の型枠を解体する作業が行われています。内部の写真は次回以降にお見せしたいと思います。
(令和4年10月12日撮影)
柱・壁の配筋と型枠工事が着々と進む中で、スラブ(床)の配筋も始まっています(写真右側)。このように各工種が効率良く工事を進めるために綿密な作業計画が組まれています。
(令和4年10月21日撮影)
間もなく2階躯体の型枠工事が終わります。スラブ(床)配筋の後、コンクリートを打設します。
(令和4年10月26日撮影)
建物をつくり上げていく職人さんたちの素晴らしい技・工種を紹介します。
(監修・写真提供:中野建設工業・遠藤建設特定共同企業体)
型枠工事とは、コンクリートを流し込むための型を作製し、コンクリートが固まったらその型を解体する工事をいいます。型枠の精度がそのまま建物の出来上がりに影響するため、その作業には熟練の技術が必要になります。
(令和4年8月、10月撮影)
足場には、作業員の安全確保や作業効率の向上、近隣住民への配慮など様々な役割があります。
戸建てやアパートなどの低層住宅からマンションやビルなどの中高層建築物まで、どの建築工事でも必ず足場は必要です。
足場があることで、作業員の転落や工具類の落下事故等を防止することができます。安定した足場は作業効率ひいては建物の完成度を高めることにも繋がるといえます。
(令和4年10月撮影)
工事現場において重量物を吊り上げ、移動させる大切な役割を持つクレーン。
ビルや橋、高架道路から一戸建ての住宅まで、あらゆる現場で必要とされるクレーンは、佐渡市防災拠点庁舎の建設工事でも大活躍しています。
ここではそのクレーンについて注目し、ご紹介したいと思います。
(監修・写真提供:中野建設工業・遠藤建設特定共同企業体)
防災拠点庁舎建設工事で使用されているクレーンは、正式名称を65トンラフテレーンクレーンといいます。通称「65トンラフタ」です。
アウトリガ(※1)を最大に張り出し、ブーム(※2)の長さを最小の10mにし、角度を目一杯上げて吊ったときに65トン吊れるという意味です。
最大ブーム長さ44.5mに補助ブームの長さ13.2mを合わせて、57.7mまで伸びます。
後輪のタイヤもハンドル操作が可能というのも特徴です。
※1 アウトリガ:クレーンの安定を図るため、車体から横に張り出された足のような装置です。
※2 ブーム:クレーンの腕の部分です。
吊り上げ荷重3トン以上の移動式クレーンには、過負荷防止装置(AML)の設置が義務付けられています。
過負荷防止装置は、定格総荷重表を超える過負荷によるクレーンの転倒や破損などの事故を未然に防止する安全装置です。
危険度を表す、モーメント負荷率というものを計算して表示します。この負荷率が100%以上になると、ブザー等により警告し、危険側への操作ができなくなります。
三色の回転灯はどんな時に回るのでしょうか。
この回転灯は、危険度を表すモーメント負荷率に連動して作動します。緑色が90%未満、黄色が90%以上99%以下、赤色が100%です。点灯している色によってクレーンを使用している人が状況把握できるようになっています。
クレーンの状態をモニターで確認することができます。写真では、ブーム長さ44.4m、角度68.2度、作業半径15.1m、最大揚程(ようてい)(※)42.1mの状態となっています。この状態であれば限界で6.2トンまで吊れることが表示されています。この時は何も吊っていない状態なので、実総荷重はフックの重さ0.2トンのみ表示されています。
※揚程(ようてい):地面からフックの高さまでの距離をいいます。
運転席からの風景です。運転席には様々な機器があります。
クレーンの周囲を確認するモニターもついています。
荷を吊って旋回している何気ない作業風景に見えても、そこには熟練の技術が駆使されています。
技術の未熟なオペレーターが操作すると荷が時計の振り子のように振れてしまい、荷受けの作業員が大変危険です。この荷振れを抑制する操作をクレーンのオペレーターは荷を旋回させる操作と同時に行います。
これがプロの技(ワザ)です。
(令和4年10月撮影)
ドローンで上空から建設地を撮影した写真です。
(提供:中野建設工業・遠藤建設特定共同企業体)
(令和4年10月31日撮影)