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※更新が遅れてしまい申し訳ございません。
防災拠点庁舎建設工事の進捗(しんちょく)状況をお知らせします。
6月と言えば衣替えですが、工事現場で働く方々は真夏でも
長袖・長ズボンを着用していると思いませんか?
実はこれ、法律で義務付けられているわけではないのですが、
作業を安全に円滑に行うために多くの現場が自主的に規定して
いるものなのです。
もちろん、夏だから緩くしますなんてことはありません。
それに加えて、ヘルメットや手袋、防塵マスク等を装着するため
夏場の過酷さは想像を絶します。
現場のみなさま、
健康第一・安全第一・(工期もなるべく) で よろしくお願いします!
ということで5月参ります。
(空がきれい)
庁舎西面(正面玄関側)の外部足場が解体され、
外側がお披露目となりました。
想像以上の『木』感、圧倒的な『木』感。
なのに優しい。良き匂ひ。
開庁時まで匂ってるかしら? と心配の皆様。
安心してください、中も『木』だらけですよっ。
(掘り掘り)
さて、一度整地した場所ですが、正面玄関の車寄せエリアの
工事のためにまた掘っております。
写真は、根切底から60cmを地盤改良しているところです。
※根切り:地盤面下の土砂や岩盤を掘ること
※根切底:根切りをした後の、底の水平面
車寄せエリアには、雨や日差しを避けるために、
ずらーっとキャノピーを設置します。
ちなみに新庁舎に設置するキャノピーはこんなやつです。
こんなやつ、皆さんは何て呼んでましたか?
私は『片足の屋根みたいなやつ』と呼んでいました。
建築用語としてのキャノピーは別として、
一般的には、庇(ひさし)状のものを総称してそう呼ぶようで、
世の中には色々なキャノピーがあります。(Let’s検索)
便利用語ですから、さも知っていたかのように使いましょう。
閑話休題。
(片足)キャノピーが倒れないよう、ベースパック工法で施工していきます。
(根切状況)
バックホウは沢山掘れますが、キレイに均すのが難しいため、
ある程度まで掘ったら手掘りや小型重機などを使います。
(捨てコン打込状況)
(ベースパック設置完了)
地盤改良が終わったら捨てコンを打ち、墨出しをし、
キャノピーと接続するためのベースパックを設置します。
この写真の後は、配筋・型枠・コンクリート打設でベースパックを
ガッチリ固定し、周りには土を戻します。
最後に、顔を出しているベースパックにキャノピーの鉄骨を
ガッチリと接続すれば、骨組みが完成します。
次に、電気工事の進捗です。
これまでは天井裏や地下など、目につかない仕事ばかりでしたが、
ようやく人目に付く工事です。
(キュービクルの搬入)
キュービクルとは、発電所から送られてくる6600Vの電気を、
施設で使える100Vや200Vに変圧する機器類を金属製の箱(筐体)に
収めたもので、正式名称は「キュービクル式高圧受電設備」といいます。
電気を多く使う施設で使われるもので、この中には変圧器はもちろん、
断路器・負荷開閉器・遮断機・計器類・コンデンサなどが詰まっています。
上記の機器類は、庁舎で使う回路の数などから緻密に計算されており、
設置面積に無駄が出ないよう、箱も含めてオーダー製作となっています。
機械室や情報処理室(サーバーなど)も同じこと。
市民の皆様に関連する部分(待合ロビーや会議室など)を少しでも
広くする設計をしています。
今月号は長いので、ここでクイズ第1問
(1)このキュービクルの重さは、全て合わせて何kgでしょう? (答えは最後)
ヒント:ざっくり9箱あります。
(空がきれい(2))
キュービクルは1つずつに分け、クレーンで3階の電気室へ荷揚げします。
下からだとそうでもないですが、
(ドローンで)
上からだと、結構怖いですね。
3階に届いたら、電気室内部へ1台ずつ設置していきます。
夏の正念場にはエアコンが間に合う予定ですので、
作業員の皆様、今しばらくご辛抱お願いします。
建築工事に戻りましょう。
庁舎北側に、佐渡市のシンボルマーク・市章サインが取り付けられました。
結構大きいので、遠くからでも見ることが出来ます。
東面の外部吹付けの状況です。
西 → 北 → 南と吹き付けてきて、東側が最後の面となります。
2階の床です。
モルタル等と比べてとても流動性が高い材料を、
塗っていくというか流し込んでいきます。
液状なので凹凸や不陸のあるような下地表面が平滑になります。
自分で(セルフ)平らになる(レベルが出る)材料であることから
セルフレベリング材(略:SL材)と呼ばれます。
2F 執務室付近
天上面は電気・機械設備の配管、機器類でぎっしりです。
1階多目的スペース
木製ルーバーの天井と、杉板張りの壁です。
全て佐渡産の杉です。
1階 待合ホール
2階 待合ホール
3階 ○○
ということで、今月はクイズ2問。
(2)この部屋はなんの部屋でしょう。(正解は最後)
ヒント:お答え致します
(写真提供:中野建設工業・遠藤建設特定共同企業体、株式会社ユアテック様 令和5年5月撮影)
最後に、先月ちょっと触れた新庁舎の窓口について。
防災拠点庁舎の開庁に併せて、2つの窓口システムが導入開始予定です。
(1)『書かせない窓口システム』
佐渡市では、今年度オンライン申請の整備を進めていますが、
そうは言っても窓口は必要なわけです。
昨年度、若手職員を中心にいまの市役所窓口を
ロールプレイング体験したところ、
<一般的な子育て世帯が佐渡市へ転入する場合>
○記入する書類の枚数 : 10枚
○何度も同じ情報を記載: 氏名24か所、住所14か所
○窓口手続き所要時間 : 90分
ということがわかりました。
書かせない窓口システムの導入により、住所氏名を何度も書く必要がなくなり、
手続き時間と腱鞘炎リスクが大幅に削減されます。
(こういう書類って無駄に力入りがち)
誰一人取り残さないデジタル化を進めるために、
『書かせない窓口システム』は欠かせないのです!!(ナンツッテ)
(2)『窓口案内表示システム』
番号札を発券し、モニターと音声で対応窓口をお知らせするためのシステムです。
待ち時間や人数が把握出来るため、車内で待つことも出来るし、
他の用事を先に済ませることも可能になります。
ちなみに、このシステムの導入経費は実質0円です。
呼出モニターとは別に広告を流すモニターを設置することで、
導入費用を賄うという他の自治体でも導入が進むスキームなのです。
広告については、島内の企業様の依頼も受けますし、
ちゃんとした審査機関を通るので大丈夫です。
どちらも、新庁舎1Fのみの運用となります。
詳細は今後の発信をお待ちくださいませ。
クイズの答え
(1)このキュービクルの重さは、全て合わせて何kgでしょう?
↠ 正解 : 9,000kg
※重さは中身によります。1箱2,000kgが最大でした。
(2)この部屋はなんの部屋でしょう。
↠ 正解 : 議場