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SADO JOB 2023実践レポート

4 質の高い教育をみんなに11 住み続けられるまちづくりを
記事ID:0055569 更新日:2023年12月5日更新 印刷ページ表示

SADO JOB 2023実践レポート

SADO JOB 2023の就業体験期間(9月4日~7日)が無事に終了しました。
今回ご参加いただいた学生の皆さん、島内の受入企業の皆さんの双方にとって貴重な機会になったと思います。

今回のSADO JOB 2023は従来の延長線上ではない新たなSADO JOBに大きくリニューアルを図り実施いたしました。
4日間の振り返りと今回の成果についてご報告いたします。
本題に入る前に、はじめに今年のSADO JOBの特徴についてご紹介いたします。

集合写真

【1.SADO JOB 2023の特徴】

SADO JOB 2023は今年で3回目となります。
今回は従来のSADO JOBから企画を大きく変更。より市内企業への就職につながるよう、従来の延長線上ではない新たなSADO JOBへとリニューアルを図りました。

2022年度までは…
・複数企業を訪問する「さどライフ&ワーク」
・一社でインターンシップを行う「一社集中型」
の2つのタイプで展開。

特に「さどライフ&ワーク」は学生の満足度が高いものの“就職”までは至らず、SADO JOBは「いい思い出づくり」の場に。受入企業にとっても労力と費用・時間を費やしただけでその後何もつながらない(=人材確保につながらない)状況でした。

加えて「一社集中型」は学生から「事前にプログラム内容を知りたい」や「イメージと違った」といったミスマッチが発生。

これらの課題を解決するため、SADO JOB 2023は本格的な就職イベントへと大きく舵をきり、企画を根本より変更いたしました。変更のポイントは以下の3点となります。

 

<ポイント1:SADO JOB参加で最終面接に直結、就業体験は1社集中へ>
SADO JOBに参加すると学生本人の希望で参加企業の最終選考に進める権利を獲得することができます。
SADO JOB参加と最終選考の2つで希望企業の「内定」まで進めるチャンスがあります。


<ポイント2:エントリーシートの提出を必須に、佐渡への就職意欲の高い就活生を優先>
最終面接までつながるSADO JOB。佐渡島への関心の高さや就職意欲の強さ。多くの企業が新卒採用で見るべきポイントとする自己分析ができているか否かを見るため、参加学生の書類選考を実施いたしました。

応募すれば全員が参加できるのではなく、エントリーシートを元にした書類選考を行い、選考通過した学生だけがSADO JOBに参加することができます。

 

<ポイント3:事前オリエンテーションを開催、学生が就業体験先を選ぶ>
ミスマッチを防ぐため、学生が企業担当者の話を聞き、興味のある職種や理想の働き方にあった企業を選ぶことができるよう、「事前オリエンテーション」を実施。受入企業8社のプレゼンテーションを聞いた上で、学生は就業体験先を選ぶことができます。かつ、企業にとっては採用活動において必要不可欠となる会社説明を学生にする経験を積むことができます(学生を魅きつけるための会社説明とは?を考え直す機会に)。

以上のように、 SADO JOB 2023は当市の政策課題の一つ「若者の就労人口増・移住定住の促進」にダイレクトにつながる施策へとイチからリニューアルし、本年度開催・実施いたしました。

開会式

【2:参加学生について】
全国の学生に佐渡島企業に対して興味・関心を持ってもらうために、広報手法も大きく見直しました。
X(旧Twitter)では、4名の現役大学生が「SADO JOB学生アンバサダー」としてイベントや佐渡の魅力を毎日発信。
SADO JOB特設Webサイト(https://sadojob.com/<外部リンク>)にイベントの情報を集約、受入企業情報も掲載し、全国に向けて情報発信を行いました。
結果、全国から応募総数21名、そのうち選考を通過した18名の学生が佐渡島に来島し、SADO JOB 2023へ参加しました。このうち13名が県外在住の学生となります。

学生構成

【3:就業体験期間(9月4日~9月7日)について】
<1日目:9月4日(月曜日)>
午後1時、18人の参加学生が佐渡島に集まりました。
開会式では初めて各企業の担当者と学生が顔合わせとなりました。
期間中の過ごし方や最低限のビジネスマナーについてガイダンスを終えて早速8社に分かれての就業体験がスタート!
各社ガイダンスを実施する企業もあれば、早速実際の仕事を学生に行ってもらう企業もあるなど8社それぞれの独自のカリキュラムが展開されていきます。
そして、初日の夜は佐渡島内でビジネスを展開する4名の経営者によるトークセッションを開催!
*内容:2部構成*
(1)佐渡島出身で島内で事業を行う経営者と東京本社で事業展開で佐渡島を選んだ企業の経営者によるトークセッション。
(2)県外出身で新潟市に本社を置き、佐渡市でも事業展開をすることを選んだ20代若手経営者2人のトークセッション。
学生は経営者目線での“佐渡の魅力や可能性”について触れる貴重な機会となりました。
ご登壇頂きました(株)perch/伊藤様、(株)Riparia/室田様、(株)サケアイ/新山様、(株)YAZ/  田中様、ご協力いただきまして誠にありがとうございました。

リンク情報▼
株式会社perch
https://www.s-perch.com/<外部リンク>
----------------------------------------
株式会社Riparia
https://riparia.jp/<外部リンク>
----------------------------------------
株式会社サケアイ
https://sakeai.co.jp/<外部リンク>
----------------------------------------
株式会社YAZ
https://www.yaz.co.jp/<外部リンク>

開会式

経営者トークセッション

<2日目:9月5日(火曜日)>
本格的に就業体験がスタート!
社長と1on1ミーティングを行ってから1日の業務をスタートする学生もいれば、お客様目線でサービスを体感して自分たちで観光プランを考える学生もいたり、18名の学生それぞれが島内各地で就業体験に目を輝かせながら真剣に取り組む姿が見られました。
2日目の夜は受入企業の担当者と学生の交流の場として「懇親会」を開催!
イベントの企画、司会運営はすべて4名の学生アンバサダーが担当いたしました。
当日はエアコンをかけているはずなのに、参加者の熱気と盛り上がりで室温もUP!企業・学生からのリクエストもあり、そのまま2次会開催となりました。
学生にとって就業体験以外の企業とも交流を深めた貴重な2時間でした。

就業体験の様子

懇親会の様子

<3日目:9月6日(水曜日)>
SADO JOBの雰囲気が完成したような3日目の朝でした。
学生それぞれの交流の輪も生まれ、受入企業と学生のコミュニケーションもはつらつと見えます。
佐渡島での最後の夜は、地方創生に興味のある参加学生が多かったこともあり、「地方創生」に焦点を当てた講義も実施。さらにその後は参加学生と年齢も近い若手移住者によるトークセッションも開催いたしました。
移住あるある話、なぜ転職先に佐渡島を選んだのか?、佐渡島での生活のリアルを聴く良い機会となりました。

就業体験の様子

講義&移住者懇談

<4日目:9月7日(木曜日)>
あっという間の4日目。ついに最終日を迎えました。
SADO JOB 2023の大きな特徴は「最終面接直結」であること。
就業体験終了後、参加学生は希望する企業の最終面接を受けることができる権利を持っています。
最終日の午後、初日の開会式と同じ会場にてすべての企業担当者と学生が集まり、最終面接日時のセッティングを行いました。

最終面接セッティング

【4:最終面接のセッティングと内定(内々定)状況】
最終日に行われた最終面接のセッティング。SADO JOB 2023からの新たな試みの一つです。
3月4日現在、参加した18名のち、最終面接を希望した学生は13名で最終面接実施数は18件となり、予想を大きく上回る結果となりました。
学生の島内企業に対する期待と関心の高さがうかがえます。
そして、最終面接が行われた結果、11名の学生が合計12件の内定(内々定)が決定しています。

内定(内々定)

※承諾数とは学生が企業に対して入社の意思表示をした数です

【5:SADO JOB 2023から得られたこと】
佐渡島に4年制大学や短大はありません。しかしながら、今回18名の学生が佐渡島企業へ関心を持ち、SADO JOBに参加しました。
最終面接実施数の結果から言えることは、佐渡島という場所と佐渡島企業には20代の若者を惹きつけるポテンシャルが少なからずもあるということ。
今後も継続的に新卒採用を佐渡島全体として行うことができる土壌づくりを進めていきます。