本文
熱中症になったときの応急手当
原因
「暑さ」によって引き起こされる様々な体の不調をいいます。高温環境にて幼児、高齢者に起こるもの(必ずしも炎天下でおこるものばかりではない)、暑熱環境での労働中に起こるもの、スポーツ中に起こるものなどがあります。
環境面としては、
- 前日より急に気温が上がった日
- 気温が低くても多湿な日
- 室内作業をしている人が急に屋外作業をした場合
- 統計上かかりやすい時間帯は、午前中10時、午後1時から2時頃
素因としては、
- 5歳以下の幼児
- 高齢者
- 肥満者
- 風邪症状などの発熱のある人
- 下痢などの脱水症状のある人
- 睡眠不足
症状
- 吐き気、嘔吐
- のどの渇き
- 発汗多量
- 脱力感
- 全身倦怠感
- めまい
- 意識障害
- 体温上昇
- 皮膚乾燥
- 尿量減少
- 全身痙攣
- 手足の筋肉の痛み、硬直
処置
- 衣服をゆるめて楽にさせる。
- 風通しの良い日陰や、冷房の効いた所へ移動させる。
- 氷、濡れタオル、冷たいペットボトルや缶ジュースなどで首の横や脇の下、足の付け根など太い血管のある部分を冷やし体温を下げる。(水で体表をぬらしてあおぎ、気化熱を利用して体温を下げるのも有効である)
- 意識がしっかりしていて自分で飲めるようなら、水分補給(スポーツドリンクや薄い食塩水)をさせる。
- 早めに医療機関を受診する。
一番大事なことは、熱中症にならないように予防することです。炎天下や暑い場所での長時間の作業やスポーツは避け、体調が悪いときには無理をしないように、こまめに休憩や水分補給をしてください。