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平成22年4月22日(木曜日)、14時〜17時30分
佐渡市役所 本庁舎3階大会議室
計21名
事務局 ただいまより平成22年度第1回佐渡市景観審議会を開催いたします。初めに、事務局の体制についてご紹介させていただきます。
建設課職員 自己紹介。
市長 今日はお忙しい中この佐渡市の景観審議会の初回においでいただきましてありがとうございます。佐渡は合併して以来、二つの大きな目標をあげております。1つは環境に優しい島、もう1つは美しい島が大きなテーマです。合併して翌年には環境条例を制定し、その後景観条例を制定し今年の4月1日から施行され、二つの大きな柱となっております。並行して色々な施策をとっており、ご存知のとおり、先に出来ました環境条例は姿が見える形となっており、どちらも息の長い計画ですので皆さまのお力で是非佐渡の生まれ変わりに御協力をお願いしたいと思います。
今回は審議会の委員の方々、アドバイザーの方々におかれましては専門家の立場としてアドバイスをしていただきたく、まずはごあいさつをいたします。よろしくお願いします。
事務局 委嘱状を交付する方は14名いらっしゃいますが、時間の関係により代表して高橋保様から受け取っていただくということで市長より委嘱状を交付したいと思います。
市長 委嘱状 高橋保様 佐渡市景観審議会員に委嘱します。
委嘱期間は平成22年4月22日から平成24年3月31日までとなります。
平成22年4月22日、佐渡市長 高野 宏一郎
事務局 残りの方には、事務局のほうでお渡ししたいと思います。
事前配布資料-1
事務局より上記について説明。
公務の関係で市長退席。
資料No.1
事務局 審議会の会長・副会長を1名ずつ事務局のほうであらかじめ内諾をいただいている方がおりますので、その方を発表させていただきまして承諾いただければと思いますが、いかがでしょうか。
(拍手承諾)
事務局 それでは、会長には有識者、高橋保様からお願いしたいと思います。高橋様は、デザイン・美術の面でご活躍されておりまして知識豊富な方であるので、お願いしました。
副会長には、初めての審議会を進めていくということで、景観計画を策定するところからご尽力いただきました佐渡建築士会会長の長谷川様より内諾をいただいております。
よろしければ拍手により承認をお願いいたします。
(拍手承諾)
事務局 なお、長谷川様は本日業務により欠席ということですが、同じ建築士会から代理で出席し、本日の報告をお願いしていただいております。
それでは、この後の議事につきましては高橋会長より進めていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
会長 皆さんこんにちは。重要な審議会の会長ということですが、皆さまに支えていただきながら任務を果たしたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
それでは早速、議事のほうに入らせていただきます。
事前配布資料-2、概要版、お知らせ版
資料No.2
資料No.3
事務局より上記について説明。
アドバイザーより景観計画について講演。
委員 会長、副会長の選任について、業界関係者が会長、副会長となると中立性に欠けるのではないか。
事務局 高橋様は有識者として佐渡の活動に携わっていただいており、長谷川様も元策定委員でもあり、有識者として評価し、推薦しました。
委員 補足ですが、長谷川氏は業者ではなく建築士会の立場として参加しております。
委員 失礼いたしました。納得しました。
(10分間休憩)
事務局より上記について説明。
アドバイザー 新潟市の色指定(1)は、緑が多いところについては茶色、緑が少ないところについては青空に溶け込むような色の2色設定となっている。その観点から、今回の周辺でいくと、ネットフェンス(2)で囲んではどうか。だがフェンスだけでは閉鎖的になってしまうので、フェンスの中に樹木を何本か植えるのはどうか。樹木は将来のことを考えて、鉄塔の足元が隠れる程度成長するものとする。ポールに関して(3)は、お金の問題もありますが、何故アングルでないといけないのか1本の支柱ではどうなのか。以上3点を要求してどこまで業者が妥協してもらえるのかを確認する。
現在携帯電話が主になっているので、今後の佐渡を考えると数多くの鉄塔が立つと予想されるため、最初から厳しい規制をかけていくべき。
アドバイザー 新潟市は、業者も景観計画を理解しているのですべてわかった上で届出をしてくるので問題ないが、付け加えるとすれば、本当にその高さがいるのか、道路からなるべくセットバックして敷地の奥の方に立てて目立たないようにすべき。新潟市で出来て佐渡市で出来ないはずはないと思う。ネットフェンス自体も目立つものなので、周辺に植栽をして将来目立たないようにすればいいと思う。
委員 現在30メートル級の鉄塔は市に何本くらい立っているのか。
事務局 把握はしていませんが、小倉、姫崎に立っています。
委員 業者から計画案を充分に聞き取りが必要である。広域性を考えると情報通信網は重要であるので、阻害することはやめたほうがいいと思うし、施工主と協議をして必要性を追求すべきである。
委員 現地を見て、ある程度頭の中にイメージできるようになってから審議しないとピンとこないが現地視察はしないのか。
委員 現地まで行かなくても、近場の写真と高台からの写真を見ればイメージできると思うしわかりやすいと思う。
事務局 一定の方向性を審議会で決めていきたいと思っており、現地現地で背景が違ったりしますので、今のご意見を含めまして、近いうちに現地視察等で場面をイメージできる機会を設けたいと思っております。
アドバイザー 新潟市では、届出時に4方向くらいから見た建築シュミレーション図をつけて出してくれている。市のほうからも背景入りの写真を撮ってくれたらわかりやすいと思う。
委員 現地を見て、シュミレーションも見て、比較をするくらい頭の中に叩き込んでから審議したいと思う。
アドバイザー 添付図書に外形の線だけでも書いたものを付けてもらえればわかりやすい。
委員 届出の30日前までに出すとなっているが、審査で工事が遅れる等問題はないのか。周知徹底は充分にされているのか。
事務局 事前協議をしてもらってある程度整った段階で正式な届出を出してもらうので、業者にはなるべく早く事前協議をしてもらうよう周知しています。
シュミレーションの関係を再度整備し、20メートル以下にしたらどういう問題が出てくるのか業者等に調査し、アドバイザーに意見を聞きたいと思います。次の審議会の前に現地研修を実施し判断したいと思います。
会長 現地調査をすることと、詳細の資料をいただいて、それによってまた審議するということでよろしいでしょうか。
事務局 建築物、煙突の高さは基準外、色彩は基準内、煙突のワンポイントカラーは基準外となっております。
アドバイザー 今回は茶色系で落ち着いた色のようだが、海岸から見た場合は目立つので、なるべく目立たないようにしてもらうのが重要。発電施設が目立つ必要性は全く無い。煙突の青っぽい色は自然界には無い色なのでアクセントカラーは景観上目立たせるためのカラーであり、果たして発電施設をデザインして皆が眺めるのかと言ったらそうではない。山を見た時になるべく目立たないようにしたほうがよい。
今回は増築なので、長期的なスパンで考えるといつかは最終的に望ましい色にしてほしい。
委員 高さは認可せざるを得ないのか。
事務局 高さは機能上必要な高さと認識しております。
アドバイザー 色彩については、新しいものを作るときは古いものに合わせると思うが、やはり新旧の差は出る。5年10年後に同じ色になっていくのであれば問題はないけど、将来的に古い方も新しい色に変えていくということと、なるべく目立たないような色にしてみてはと提案すべきである。
事務局 高さについては機能上やむを得ない高さであります。色彩については、前のものに合わせないで新しいものを作っておくことと、古いものも新しいものに合わせた色を塗るかのどちらかということです。
委員 赤は禁止色ですが、クリーム色は禁止色ではないので、発電施設の色は禁止色ではないので合致しているではないかと言われたらどうするのか。この条例は実行力がどれだけあるのか。
事務局 基準値に満たしていれば変更しなくてもよいですが、事前協議の段階で、協力していただけるようであれば協議する。
委員 合う色に変更してもらうというのは条例にうたわれていないが。
アドバイザー 景観は認める認めないの二者択一ではない。厳密にいうとそういう方向だが、どうしてもこの色がいいと言えば法律的に拘束力はないが禁止する力はある。あまりにもひどいものは罰則で強制的にやめさせる趣旨であるが、そうでなかったら何でもやっていいという趣旨ではない。数値ですべてを表せないものが景観であり、禁止色以外は相談して協力してもらう。
委員 パンフレットにもう少しその部分を明記すべきである。
委員 審議会である程度の規制の取り決めをして、審議会を進めていけばおのずと周りも協力してもらえるようになると思う。
委員 お願いベースで進めるのか、強制力はあるのか。禁止色を使いたいと言ったら、使えるのか。
事務局 幅がある中で数値で規制するということは非常に難しいので、相談の中でこれなら現地に合うのではないかとアドバイザーの意見をお聞きして、悪いものはやらせないという基準であります。
委員 強制ではなく、お願いベースでいった方がいいのではないか。基準の範囲内であれば変えてもらいたいと言わないほうがいいのではないか。
事務局 発電施設の件は、いずれ新しいものの色に合わせるのであればこの際古いものも変えてみてはいかがでしょうかと相談するということです。
アドバイザー 基準内であれば強制力はないが、フリーパスではない。先ほどの鉄塔のフェンスの中に植栽をしなさいとは書いていないが、お願いしないと景観はよくならないし、実際全国皆やっている。根気よくお願いはしないといけないと思う。色彩は一番協力していただける部分なので、新潟市で出来てるのだから、佐渡で出来ないはずはない。
アドバイザー 協議の中でお金がかかる場合はどうしたらいいかと聞かれた場合、予算の範囲内で、ここはこうしてみてはどうだと歩み寄っていき、諦めずに根強くお願いしていったら、景観はよくなっていくと思う。
委員 余程のコーポレートカラーでなければ妥協してくれるのではないか。自分の会社は、やらないほうがいいだろうと思うことはやるなという社内方針であり、色についてはコーポレートカラーでなければある程度配慮してくれると思う。
委員 私が発言したことで変な方向にいってしまい申し訳ないのですが、私は、良いか悪いかではなくて、規格外(延べ面積300平方メートル以上)の建物に関しては景観を壊しやすいから、マンセル値よりもほかのことを書いたほうがいいのではないかということでした。
事務局 この案件については、高さについては機能の構造上基準内に抑えることは難しいため、色彩については基準の範囲で海から見た景観に配慮して、アクセントカラーについては無しで再度協議し、アドバイザーと事務局に一任していただくということで協議を進めていき、適合通知を出したいと思います。
事務局 事前の相談の段階です。場所は国道沿いで観光地に向かい右側の方向になります。そこを資材置場として活用したいという案件であります。ブロック等の製作ヤード等は道路近くにないと作業ができないということで、目に触れる場合が多いが、残土置場等は山間の人目につかないところで処理している等、一概に言えない状況であります。市の考え方としては、残土・資材置場に景観に配慮した柵を設置すると、逆に目立ってしまうため、基準では周辺に配慮して目立たないようにとなっていることから、中低木の植栽をしていくという案で、密集させずに間隔をおきながら植えることにより葉がつくまで成長すれば目立たなくなるので、植栽で対応してはどうか。また、シートをかけて隠すとしても逆にシート自体が違和感があるので、やはり植栽系でカバーすることを基本に考えています。
アドバイザー このような場所を考えると、どうしてもというようであれば、子どもの安全案を考えることはもとより、景観の面で景色を考えると樹木しかないと思う。樹木の種類は、周りの畑でとれる作物に被害を与えないことを配慮して選定していただいて、中木がいいのか高木がいいのか充分協議してもらうことが重要。
アドバイザー 計画段階ですので、守秘義務については説明していただくということで事務局から注意を図っていただきたいと思う。
場所は、観光地へのメインの通りであるため、非常に悪いです。ここを通って観光地に行くため、強制力はないが、ここは大事な場所なのでほかの場所に移してもらいたいということを伝えてもらいたい。どうしてもここしかないということであれば植栽しかない。実際、ここで作業することがないとしても、高さ等出ると思うので、植栽するとしても中木程度を植えてもらうしかない。
委員 もっと目立たない場所を使うことは出来ないのか。規模が大きくなって現在の場所がだめだから計画しているのかもしれないが。
アドバイザー 観光バスが通るメイン通りだし、植栽で隠しても、隠しに隠しきれないため、場所を検討してもらう。
委員 観光バスに乗った目線で考えても、場所が悪いため、あの場所は避けて欲しい。
委員 面積基準はどのくらいなのか。
事務局 高さが3メートル以上か堆積面積が300平方メートルで60日以上堆積するものが届出対象です。仮置きなので60日以内で撤去して繰り返すことが多いと思うが、この案件に限らず、今後の案件は一般的にどうするかとなると、植栽等現地にあった対応を協議することが重要と考えます。
委員 元々、田んぼだったとすると農業委員会への転用申請を出したのか。
事務局 その案件はわかりません。
委員 許可を出しているのに景観審議会が反論を出してしまうケースもあるということか。
事務局 その可能性もあると思いますが、対策を講ずるよう協議が必要です。
アドバイザー いつでもおきる案件は、個別案件を審議してもいたちごっこになるので、業界全体に事前にお願いしておくと協力体制が出来てくると思うし、必要。
委員 この際、道路脇何メートル以内には置かない等規制をしてはどうか。植栽をしても、海が見えるいい場所なのでもったいないと思う。ほかの土地に出来ても問題は出るので、資材置場であれば車で行ける奥まった所がいいと思う。
事務局 計画を変更するとなると、市民意見提出手続など、正式な変更手続きを経て進めることとなります。
委員 景観審議会の意見としては、場所を変えてくださいと言えばいいと思う。佐渡をキレイにしていく景観を良くしていくということが目的なので、だめなものはだめと、今後はこういう考え方だということをまとめておけばいいと思う。
委員 こういった資材置場を新たに認めるとなるときりがなくなると思う。二反歩も花畑にし景観を良くする努力をしている反面、こういった景観を認めるということはしない方向にしていただきたい。
会長 ほとんどの方が認めないという考えであります。
事務局 先ほどの委員の考えになりますが、積むということを規制することはできないし、堆積する際には目立たないようにという基準があり、それに対して市は言えますが、置くなということは出来ません。審議会としては、出来れば他の場所を探して活用してもらいたい。どうしてもだめであれば、植栽するなりの手法をとって、周囲に影響を与えない形で植栽をする対策について協議したいと思います。佐渡をよくしていく方向で審議会としても議論して、条例や計画の改正をしていくことも今後検討したいと思います。
委員 どうしてもその場所を使いたいんだということになれば、代替案を出してもらい再度審議するのか。
事務局 再度審議することになります。
アドバイザー 当たり前ですが、景観は審議会だけでは良くならない。行政としての取り組み、市民としての活動なり、その場所にあったものにしていくべき。
委員 市民への周知を徹底していくべきだと思う。佐渡を世界遺産にしようとするならば、島民皆さんがそういう気持ちにならないと絶対に無理な話。審議会で議論しても島民が考えなければ直せないと思う。とりあえず置けばいいやという気持ちしかないので、市からの周知をもっと徹底していかなければならないと思う。生活がかかる難しい問題も出てくると思うので、もっとしっかり周知して欲しい。
事務局 市の方でも、策定に労力が費やされてしまい、策定しながらの周知が薄かったかもしれません。この後、審議会の経過、今後の取り組み等を広報等で紹介したいと思っております。何かの折に集落に寄って話をする機会を設けたいですし、審議会からも支援策等の話し合いの中で、周知に対する支援していただきたいと思っております。よろしくお願いします。
会長 だいぶ時間が超過しておりますが、審議案件が残っておりますので全部は審議できませんが続けたいと思います。
委員 木の屋根をつけてもらっているところもある。
アドバイザー 在庫は気にしない。島内で色を統一するという方法もある。
委員 自動販売機の規制は景観には大きく問題しないと思うが。
委員 土地代をもらっている場合と、自分で持っている自販機を置いている場合がある。
委員 石見銀山に行った時、自動販売機を木で囲っていた。
委員 はんが村にも木で囲った自動販売機を設置した。
委員 理想としては、高さ基準1.5メートルは高いと思う。
委員 あまり高い塀は、防犯上よくないと思う。
委員 用途にもよるが、どこの高さを基準にするのかが重要だと思う。
事前配布資料3-6
アドバイザー タイルの見本を提示してほしい。サンプルがあると思うので影響が大きいか提示してもらったほうがイメージがわく。
アドバイザー 外観パースを見ても、植栽の種類等わからないのでイメージがわかない。外構図と植栽の種類を提示してもらいたい。
資料3-6-2(当日配布)
委員 行政施設は、陸屋根等の屋上で、注水システムや緑化は考えていないのか。
事務局 調査していません。
アドバイザー 増築される建物の色具合や立体図を提示してほしい。
アドバイザー 25センチメートルはしょうがないとしても、3階になると山に対して目立つため、色彩がわかる資料を提示してほしい。
事務局 高さは必要な高さなので、色が問題になると思いますので、今後アドバイザーと相談したいと思います。
委員 25センチは仕方ないが、色がグレート白が並ぶのは良くないと思う。
委員 市が率先して推奨色を出すべき。
アドバイザー 既存の建物は一切やらないとなると、差が気になる。イメージ図がほしい。
事務局 色の変更協議と、イメージパースを提出してもらいます。
事務局 時間の関係で審議できませんので、改めて郵送で意見を聴取しますので、よろしくお願いします。
資料No.6
事務局 本日の午前10時に報告の要請をしました。当初は60日間を超えないため、届出不要でしたが、7月・8月まで延長するようなので届出をしてもらうこととしました。届出を受け、景観条例によりきっちり指導していきたいと考えています。
委員 リサイクル部品で資源化できないものを本当に島外に持ち出すか心配している。市でちゃんと監視してほしい。
事務局 環境課と立入調査をしています。
閉会(17時30分)