2019年1月策定(目標年度:2023年度)
概要
佐渡の農業は、豊かな自然と環境を活かしながら、地域によって異なる特徴的な気候や技術を駆使し、食味や品質の高いものが生産され、基幹産業として極めて重要な役割を担っています。
しかしながら、人口減少による担い手の不足や農業従事者の高齢化、農業収入の不安定さによる、若者の農業離れが急速に進行しており、将来にわたる持続的な生産体制の維持が危ぶまれていることも事実です。
このため、持続的な生産体制を維持するため、特に課題となる「農業経営の多角化・大規模化による収益性の向上」や「地消力の強化による島外販売戦略」をはじめとする施策を、農業再生に向けた「5本の柱」と「15の重点課題」と位置づけた農業再生ビジョンを策定しました。
本ビジョンの重点課題毎に、各種施策を計画的に展開し、経済性が高く安定した営農の実現や担い手の確保・育成、経営体への農地集積等を進め、生業(なりわい)としての地域農業の魅力を向上させるとともに、就業先としての地位の確立を目指します。
目指すべき佐渡市の農業産出額
100億円
目標達成に向けてのKPI(重要業績評価指標)
指標 |
現況(2017年) |
目標(2023年) |
耕地面積15ヘクタール以上の
農業経営体数 |
53経営体 |
90経営体 |
新規就農者数 |
6経営体(1年につき) |
10経営体(1年につき) |
戦略作物島外出荷量 |
32.2トン |
70.0トン |
PDFダウンロード
目次
上記PDFファイルをダウンロードされる際の参考にしてください。
- ビジョン策定の考え方
- 取り組むべき施策の体系【5本の柱と15の重点課題】
- 経営の多角化・大規模化による収益性の向上
- 複数品種の導入や直播と移植の組み合わせによる作期拡大(水稲)
- 1年2作や2年3作等の水田フル活用による所得の向上(複合経営)
- 大規模化・機械化に向け、メーカーデモ機等を活用した実証ほの設置
- 超省力・高品質生産を実現する次世代型農業の推進
- ICTやロボット技術を活用した、スマート農業技術の確立と普及
- 再生可能エネルギーを利用した技術の開発と普及
- 農業での「ルール」づくりと選ばれる農産物となるためにGAPの認証取得を推進
- 地消力の強化による島外販売戦略
- 生産者と消費者をつなぐ、地域内商社機能の創出
- リタイアする担い手の優れた技術と農地等の生産基盤をスムーズに次世代へ引き継ぎ、耕作放棄地の発生を抑制
- 島外販売へ向けた、コールドチェーン(低温物流)体制の確立
- 地域の農業を担う多様な担い手の活躍の支援
- 農業公社等を活用し、新規就農者の確保・育成と担い手のスキルアップ支援
- 企業等の農業参入の促進等意欲ある担い手の確保
- 担い手の経営発展に向けた農地集積等の促進
- 地域の強みを活かした里山の振興
- 朱鷺と暮らす郷づくり認証米や世界農業遺産を活用した佐渡産食材のブラント化
- 環境保全型農業と耕蓄連携等によるオール佐渡産作物の生産
- 多面的機能支払をはじめとした日本型直接支払制度等を活用し、農村の荒廃を防止
- 農業再生に向けた全体目標
<外部リンク>
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