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今年度も市内全中学校、佐渡中等教育学校、羽茂高等学校で課題解決型職場体験の取組が始まりました。課題解決型職場体験は探究的な学びを重視しています。日々の業務に忙しい中、課題解決型職場体験の趣旨をご理解いただき、ご支援、ご協力いただける受入れ事業所の皆さまに感謝申し上げます。
4月18日(金)、総合教育センターを会場に「キャリア教育研修会(学校担当者研修会)」を開催しました。佐渡市立畑野中学校長 福井晴人様を講師にお招きして、キャリア教育における探究的な学びについて学ぶとともに、令和7年度の課題解決型職場体験の取組について理解を深めました。
「課題解決型キャリア教育の創造~アントレプレナーシップの教育を加えて~」
佐渡市立畑野中学校長 福井晴人様から、今、キャリア教育で求められている視点やアントレプレナーシップ教育についてご講演いただきました。
畑野中学校では、総合的な学習の時間において佐渡学との関連を重視し、1年生では学区の事業所、2年生では課題解決型職場体験、3年生ではアントレプレナーシップ教育と、系統的・発展的なキャリア教育を実践しています。
予測不可能で不確実な社会を考えた中で、課題解決型職場体験で重視すべき視点やアントレプレナーシップ教育の意義についてご講演いただきました。
校長先生自作の「ファーストペンギン(失敗を恐れず、仲間のために勇気を出してチャレンジする人を例えた言葉)」の紙芝居も披露していただきました。
その後のグループ対話では、「課題解決型職場体験を終えた時に、生徒にどんな力がついてほしいか。」「事前事後学習をどのように進めたらよいか。」について話し合いました。
《参加者の感想より》
・総合的学習の考え⽅や⾝につけさせたい⼒を再確認することができた。
・アントレプレナーシップとはどんなものか、また具体的な実践が聞けてよかった。
・新しい視点での実践を伺えて、⼤変勉強になった。⾃校でも共有を図りたい。
・個⼈的な課題はみんなの課題である。教科でも学級でも学校でも、それが基本の考え⽅となる。声を出し、みんなで共有し解決していくことが必要である。
・前提をしっかりとおさえたうえで単元を構想していくこと、⼦供たちの中に問いが必要であること。
・ぼんやりとしていた KST の進む⽅向が⾒えた。課題解決するためにどうするかを考えさせたい。
・他の先⽣⽅と対話をすることで単元構想の⾒通しや、具体的な⼿⽴てを考えることができた。
・グループワークを通して、KST の取り組み⽅にも多様な観点があることにあらためて気付かされた。
・総合的な学習は単発的に扱われる印象があるがすべての学習活動での知識、技能を発揮する学習活動が総合なのだと気付いた。