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学校運営協議会での熟議を基盤に、学校と地域が連携・協働して子どもたちの学びを支えている事例として、佐渡市立両津中学校の取組を紹介します。
両津中学校では、昨年度から 学校運営協議会や地域の協力を得ながら、中庭の活用について考えてきました。
今年度は 学校運営協議会で生徒の思いや願いをどのように実現していくかを熟議し、教職員や生徒、学校運営協議会委員、地域の関係者が、それぞれの立場から知恵や力を出し合いました。
その結果、生徒が取り組むサツマイモの栽培から収穫後の活用、商品化までの取組の支援を進めることとし、その過程で地域と家庭と学校が協働し、子どもの成長を共に育んでいくことをロードマップに描きました。

サツマイモづくりは、年間を通じて、生徒会である靖風会やJRC委員会を中心に進められました。
5月には、学校運営協議会委員が耕耘機を用いた畝づくりなどを行い、JRC委員会がボランティアを呼びかけ、多くの生徒が畑に集まり、120本の苗を植えました。
9月から10月にかけて、JRC委員やボランティア生徒、教職員が収穫作業を行いました。収穫したサツマイモに「佐渡マイモ」と名付け、その大きさや形を比べながら、楽しそうに作業する生徒の姿が見られました。また、JRC委員会の企画で、学級ごとの畝から収穫した数量や重量を競う「佐渡マイモ数量・重量コンテスト」も実施されました。
このように、靖風会を中心とした校内での継続的な活動は、栽培や収穫にとどまらず、生徒同士の協力や交流を生み出し、両津中学校が目指す「笑顔こぼれる学校」や、靖風会が目指す「和気愛藹」の実現にもつながっています。



収穫した佐渡マイモは、生徒たちが活用方法を考え、商品化につなげました。
文化祭では、佐渡マイモを使ったクッキーとパイを販売しました。生徒が育てたサツマイモが商品となって来場者の手に渡ることで、栽培から商品化、販売までの学びを実感する機会となりました。

課題解決型職場体験でお世話になったマサニコーヒーとのつながりを生かし、佐渡マイモを使った商品開発も実現しました。
生徒とマサニコーヒーの皆さんが商品を考え、11月1日から、「佐渡マイモラテ」「佐渡マイモパイ」「佐渡マイモプリン」が店頭で販売されています。生徒が一生懸命育てた「両中産佐渡マイモ」を使った商品を、ぜひ味わってみてください。


両津中学校の文化祭では、昨年度は湊木遣保存会の皆さんにご協力いただき、湊木遣の演奏をしていただきました。今年度はオープニングで加茂歌代鬼太鼓組の皆さんに鬼太鼓を披露していただきました。この鬼太鼓の披露は、学校運営協議会委員の皆さんの「子どもたちに両津の伝統芸能に触れてほしい」という思いを、2年かけて実現したものです。
生徒たちは、地域に根付く伝統芸能を間近で見ることで、両津の文化に触れ、その魅力や大切さを学ぶ貴重な時間を過ごしました。地域の文化を子どもたちにつなぎ、継承していく機会としても、大変意義のある取組となりました。

今回の取組は、学校運営協議会での熟議を通して、生徒の思いや願いを学校・家庭・地域で共有し、それぞれの力を生かして実現したものです。
「佐渡マイモ」の取組では、学校運営協議会委員や地域の協力を得ながら、生徒会を中心に全校で栽培・収穫に取り組み、地域事業所との商品開発へと学びを発展させ、伝統芸能の披露では、学校運営協議会委員の願いを地域の伝統芸能の継承につなぎ、生徒が両津の文化に触れる機会を生み出しました。


学校運営協議会が、学校に対する意見を述べる場にとどまらず、子どもたちの学びや体験を地域とともにつくり出す場として機能した好事例です。
佐渡市学校教育課では、今後も、学校運営協議会を中心とした熟議と協働により、子どもたちの思いや学びを地域全体で支えるコミュニティ・スクールの取組を紹介していきます。