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新潟県指定 有形文化財:大日堂

記事ID:0004933 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 有形文化財

大日堂(だいにちどう)

大日堂の画像

指定種別(員数) 建造物(1棟)
指定年月日 昭和54年3月30日
所在地 佐渡市新穂瓜生屋
所有者または管理者 大日霎神社

新穂瓜生屋に建立された大日霎(おおひるめ)神社の拝殿である。建物の背面は奥社(本殿)への昇降口となっており、床を高くするなどの改築跡があるが、本来の仏堂の形態をよく残している。

この建物は間口16.3メートル、奥行13.4メートルの五間堂で、屋根は寺院宝形造、茅葺で、小規模仏堂の典型をよく示している。また、3間四方(約5.5メートル)の内陣は本尊の「大日如来坐像」(市有形文化財)を安置してもなお前面にゆとりがあり、外陣・脇陣も広く、近世における佐渡の仏堂によく見られる広々とした構造となっている。

大日堂は延徳2年(1490)(大同2年<807>とも)に開基されたと伝わる寺院で、本尊の大日如来坐像は未年申年生まれの守り本尊、妊婦安産の神、佐渡牛の守り神として島内各地の信仰を集めてきた。「宝暦寺社帳」によると、享保3年(1718)に大日堂が再建されたとの記録があり、現在の仏堂の構造様式や絵様彫刻はこの再建当時の特徴をよく示している。