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指定種別(員数) | 建造物(1棟) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市千種丙 |
所有者または管理者 | 佐渡市教育委員会、佐渡学センター管理 |
この堂は、明治27年(1894)〜同28年の日清戦争において、佐渡出身の兵士40名余が戦死したことにより建設されたもので、堂は桁行6間(約10.9メートル)、梁間4間(約7.3メートル)で、骨組は和式、外装は洋風、屋根は瓦葺となっている。
正面外部の遍額は吉田晩稼、内部2面の扁額は勝海舟と東郷元帥の揮毫によるもので、天井には地球の内部から眺めたような世界地図が描かれている。堂の中央には元帥陸軍大将大山巌が執筆した「忠魂」の2字が掲げてあり、本尊として左右に英霊の写真を掲げた祭壇があり、日露戦争・西比利亜(シベリア)事件・満州事変の英霊たちも合祀されている。また、堂の東には銅柱1基が建っており、鋳金家宮田藍堂が制作した「践度能行」の象篏銘と日清戦争従軍死亡者名、漢学者石塚卓堂の撰文が刻んである。
境内には桁行4間(約7.3メートル)、梁間3間(約5.5メートル)の開導館(博物館)も併設されており、相川の鉱山学校寄贈の参考品や日清・日露戦争の参考品など学問的に有用な物品が多数陳列されている。