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指定種別(員数) | 建造物(1棟) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市宿根木 |
所有者または管理者 | 白山神社 |
小木地区宿根木の伝統的建造物群保存地区(国選定保存地区)内、白山神社の境内入口にある。江戸時代後期に廻船業の村として栄えた宿根木には、花崗岩の石造物が多く見られる。
この鳥居や念佛橋及び石橋(市記念物)はともに宿根木の船主高津勘四郎の寄進によるもので、それぞれ安永2年(1773)と同5年の刻銘が確認できる。石工は尾道(現広島県尾道市)出身の与三郎、石材の花崗岩も尾道産である。湾内に点在している舟つなぎ石(市記念物)も同様の由来があり、往時の宿根木の盛況がしのばれるとともに、全国的に活躍した瀬戸内の石工職人の存在を知ることができる。
ちなみに西廻り航路の和船は、帰りが空船となり、航行が不安定となるため、大きな花崗岩を重しにして積んで帰ったといわれている。