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佐渡市指定 有形文化財:春日神社能舞台

記事ID:0004942 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

春日神社能舞台(かすがじんじゃのうぶたい)

春日神社能舞台の画像

指定種別(員数) 建造物(1棟)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市三川
所有者または管理者 春日神社

建立年代は明治初期、当時の赤泊地区山田及び腰細の有志が協議を重ね、建立の際には敷地の寄附や材料などを持ち寄ったという。

この舞台は3間四方(約5.5メートル)の本舞台と1間(約1.8メートル)の後座からなり、屋根は寄棟造、銅板葺、橋掛りは組立式である。他の舞台と比較すると主要木材に赤泊特産のカヤ材が使用されている点が特徴的で、舞台の構造も優れていることから、南佐渡でも稀にみる名舞台と評される。

佐渡の能は、大久保長安を始めとする江戸時代の佐渡代官・奉行によって神事能としてもち込まれ、やがて相川の町民や村々に広がった。当時はどんな小さな村にも能舞台があり、村人たちは演能を身近な娯楽として楽しんでいたと思われる。

この能舞台は近世能舞台の佐渡の能のあり方を再現しており、佐渡の村方の能学史を研究する上で貴重である。なお、文久3年(1863)の本間家文書「佐渡定能場届」によると、赤泊地区の神事定能場は徳和大倉・赤泊若宮・川茂五社・外山大平の4ヵ所とされる。