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阿問如来坐像
宝生如来像
阿弥陀如来坐像
不空成就如来坐像
指定種別(員数) | 彫刻(4躯) |
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指定年月日 | 平成3年3月29日 |
所在地 | 佐渡市小比叡 |
所有者または管理者 | 蓮華峰寺 |
小木地区小比叡の蓮華峰寺が八祖堂に安置する五智如来像5体からなるものであるが、指定は近世初期の作と思われる大日如来像坐像を除いた4体である。
これらの仏像はいずれもカヤと思われる木材を用いた前後割矧造、漆箔の手法で造られたもので、像高はほぼ等しいが、3体が彫眼であるのに対し、「宝生如来像」だけは玉眼が嵌めこまれている。また、「阿弥陀如来像」の体部正面内刳面には「建治二年(1276)歳次丙子八月十六日大檀那金□佛子策□ 大併師尾張公是心 阿闍梨賓積 敬白」の墨書銘があり、造立時期と大檀那、大佛師らの名が確認できる。
指定の仏像は全国的にも遺品の乏しい五智如来像の遺例として、また新潟県下では数少ない鎌倉時代在銘像の1つとして貴重である。