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佐渡市指定 有形文化財:木造地蔵菩薩半跏像

記事ID:0005015 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形文化財

木造地蔵菩薩半跏像(もくぞうじぞうぼさつはんかぞう)

木造地蔵菩薩半跏像の画像

指定種別(員数) 彫刻(1躰)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市羽茂本郷
所有者または管理者 個人蔵

地蔵菩薩は十王と関係の深い仏として知られており、この仏像は羽茂地区寺田の十王堂に安置されている木造閻魔大王坐像他(市有形文化財)の6体と一組の仏像として価値があるものと思われる。

地蔵菩薩は仏陀入滅後の長い無仏の時代の衆生を済度する菩薩とされ、時代が下ると六道の辻に立って死者を導く仏とされた。すなわち、十王が冥府にあって死者を裁く存在であるのに対し、地蔵菩薩は死者を済度する反対の立場であったり、あるいは十王と一体となる存在であったり、十王の物語には欠くことのできない仏であったと思われる。

本来十王と一体であるはずのこの仏像が、寺田十王堂の十王像造立から44年遅れた永享12年(1440)に制作された理由は不明であるものの、十王像と同様に室町初期に制作された歴史的な仏像として貴重である。